デ・レーウの編曲により、レーウが亡くなる前の月に録音されたデ・レーウの白鳥の歌。アルトとテノールはそのままに管弦楽部分だけ15人編成にしている。ハープが加わったことにより管弦楽部分の表情が豊かになり、編曲版という印象がなくなって大地の歌が持つ雄弁な演奏になっている。第六楽章のアルト独唱による「告別」はレーウがこの世との告別を惜しんでいる感じがして涙無しには、聞きとおせない。ヘット・コレクティーフの演奏も優れており、この大地の歌の方向性に添ったものとなっている。絶品。マーラーファンに是非聴いていただきたい一品です。