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第184回 ─ デバージ・ファミリーの栄光と没落、そして……

クリスティニアは一族の希望か?

連載
360°
公開
2009/08/26   18:00
更新
2009/08/26   18:09
ソース
『bounce』 313号(2009/8/25)
テキスト
文/出嶌 孝次


  デバージ家もいよいよ子供たちの世代へ……上掲のアンドリューに続いて表舞台へ飛び出したのは、ジェイムズ・デバージの娘にあたる現在19歳(90年生まれ)のクリスティニア。3歳から歌を始め、12歳の時には父とスタジオで曲を録っていたそうで、早くからみずからの夢に自覚的だったのだろう。彼女は13歳で「アメリカン・アイドル」のスピンオフ番組「American Juniors」に出場。翌2004年に親父を介して紹介されたベイビーフェイスに気に入られ、数年のトレーニング期間を経て彼の新レーベル=ソーダポップと契約している。スチームの“Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye”を引用したデビュー・シングル“Goodbye”が全米15位のスマッシュ・ヒットとなるなか、童顔やライアン・テダーが手掛けたアルバム『Exposed』をリリースしたばかりだ。父たちの音楽性に通じる部分は少ないが、全方位型のカラフルな内容は現在のポップ・シーンで標準装備すべきサウンドを取り揃えたもの。歌唱力の高さは言うまでもないし、まずは上々の第一歩だろう。