現在のブルー・ノート音源とクラブ・サウンドの関係
一方、近年の音源はどうでしょうか。過去の音源をサンプリング・ソースとして開放したUS3やマッドリブのアルバムを筆頭に、各種のリミックス企画、ジャザノヴァやMUROらによるミックスCDなどなどアウトプットはさまざまですが、最高の財産をモダンに聴かせるための提案は常になされているわけですね。それは新しいアーティスト群に関しても同様で、ディガブル・プラネッツやオクスモ・プッチーノのようなヒップホップ系だけじゃなく、歌寄りなエレック・トラファズの最新作や別掲のロバート・グラスパーのように、普通にジャズだけどクラブ・マナーで楽しめるモノも多いのです。結局のところ、ブルー・ノートとクラブ・ミュージックはずっとイイ関係だってことでしょう。