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第132回 ─ クラブ・ミュージック×ブルー・ノートのイイ関係を探れ!!

第132回 ─ クラブ・ミュージック×ブルー・ノートのイイ関係を探れ!!(2)

連載
360°
公開
2007/11/29   20:00
ソース
『bounce』 293号(2007/11/25)
テキスト
文/轟 ひろみ


HANK MOBLEY 『Hank Mobley Quartet』(1955)
ハード・バップを代表するテナー・サックス奏者のハンク・モブレーが、ジャズ・メッセンジャーズのリズム隊で脇を固めてリリースした豪快な初リーダー作。名曲“Avila And Tequila”収録!

KENNY DORHAM 『Afro-Cuban』(1955)
初代ジャズ・メッセンジャーズの盟友たちを従えた、汁が飛び散らんばかりのラテン・ジャズを展開するケニー・ドーハムの代表作。80年代のロンドンで〈再発見〉された“Afrodisia”はここに収録。

ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS 『Moanin'』(1958)
60年代初頭にファンキー・ジャズの流行を巻き起こした名盤で、なかでも表題曲が有名。リー・モーガンとベニー・ゴルソンの二管を主軸に据えた音がワルすぎだ! 

BUD POWELL 『The Scene Changes : The Amazing Bud Powell Vol. 5』(1958)
モダン・ジャズ・ピアノの祖とされるピアニストがパワフルなリズム・セクションと描いたクールな細密画。秋吉敏子も取り上げた“Cleopatra's Dream”収録。

ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS 『A Night In Tunisia』(1960)
ジャケも格好良い不朽の名作。チャカ・カーンが歌ったり、U.F.O.が“Loud Minority”でネタ使いしたことで知られる“A Night In Tunisia”も最高の名演だ。

WAYNE SHORTER 『Night Dreamer』(1964)
マイルス・デイヴィス軍団で名を馳せたテナー・サックス奏者の、ブルー・ノートでの初リーダー作。演奏力のみならずメロディー作りの才も見せた“Oriental Folk Song”などが居並ぶ最高傑作だ。

HERBIE HANCOCK 『Maiden Voyage』(1965)
その後も多様なスタイルを試みていく鍵盤奏者が、ロン・カーターらほぼマイルス軍団そのままの布陣で作り上げたモード・ジャズの定盤。〈海〉をテーマにした柔和な流れのなか、やはり表題曲は格別!

McCOY TYNER 『Tender Moments』(1967)
上述のバド・パウエルに影響を受けたピアニストによる、ポスト・バップ名作。スケール感のある重厚なサウンドに繊細なタッチが映える。ジョン・コルトレーンに捧げた“Mode To John”を収録。