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第132回 ─ クラブ・ミュージック×ブルー・ノートのイイ関係を探れ!!

連載
360°
公開
2007/11/29   20:00
ソース
『bounce』 293号(2007/11/25)
テキスト
文/轟 ひろみ

 〈ブルー・ノート〉という言葉を聞いた時に、何をイメージするでしょう? 昨今のいわゆるクラブ・ジャズに親しんでいる人ですら、もしかしたら〈クラシックな音源を残してきた伝統的なレーベル〉というイメージがあるかもしれません。確かにブルー・ノートはクラシックな音源をたくさん所有していますし、ジャズに親しむ際のある種のマナーとして伝統や歴史は知れば知るほどおもしろいものでもあります。ただ、その恐るべき歴史の重みに威圧されてなかなか積極的に手が出ないのだとしたらもったいない!

 ということで、新たな視点から新たなリスナーにブルー・ノート音源を再提案する〈ESSENTIAL BLUE〉シリーズが日本独自にスタートしたわけですが、その延長線上に登場してきたのが、今回紹介する『BLUE NOTE STREET』なるコンピです。同作が画期的なのは、全曲が邦楽アーティストによる新録のカヴァーだということ! いままでにもあったようなリミックス企画ではなく、全曲が公式カヴァーだというのはもしかして世界初? その顔ぶれは右列に紹介しているアーティストをチェックしてください。ジャズ~クロスオーヴァー、ハウス、ヒップホップ、レゲエ……と実に多彩ですね。一方、左列ではそのオリジナル・ヴァージョンを収めた名盤を紹介しています。ここをとっかかりにして、ブルー・ノートの1ページ目を開いてみるのもイイんじゃないでしょうか。