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第61回 ─ アリワ

第61回 ─ アリワ(3)

連載
Discographic  
公開
2007/04/26   17:00
更新
2007/06/28   17:39
ソース
『bounce』 286号(2007/4/25)
テキスト
文/大石 始、鈴木 智彦、YAHMAN、山西 絵美

マルチ・カラーで彩られた個性豊かなアリワ・ディスクを紹介! その2

MACKA B 『Who Likes Macka B Music?』 Ariwa/Pヴァイン 
80年代から活動を続けている大ヴェテランのアリワ音源集。彼はアリワのカタログ・リストでも多くを占めるDJである。何かを伝達する際に大きな武器となるユーモアを用い、その卓越した語り口で熱いメッセージを世に伝え続けている。
(YAHMAN)

SANDRA CROSS 『Country Life /Stepping In Dubwise Country』 Ari-wa/Ras 
ラヴ&ユニティとワイルド・バンチ。共に短命に終わったヴォーカル・グループを経てソロに転身し、その直後に大ヒットしたアルバムと、そのダブ盤の2in1。アリワ産ラヴァーズの基礎を築いた不朽の名作だ。
(鈴木)


YABBY YOU 『Yabby You Meets Mad Professor』 Ariwa(1993)
ヤビー・ユーが放ったルーツ・レゲエの名盤『Conquer-ing Lion』のリリースから丸20年経過した直後に共演。マッド教授は〈ピークを過ぎた〉と評されるアーティストと時折組むが、そのオリジナルな存在に対する彼流の恩返しなのだろうか。
(YAHMAN)

SISTER AUDREY 『Populate』 Ariwa(1991)
2003年にはマッド教授と共に来日した彼女。本作はスタイリスティックス“If I Love You”のカヴァーをはじめ、コンピ常連曲がズラリと収録された名盤だ。もちろんラヴァーズも最高だけど、どルーツな冒頭曲ほかメッセージ性の強いナンバーも魅力的!
(山西)

VARIOUS ARTISTS 『Ariwa 81 Sessions』 Ariwa 
レーベル初期の音源をまとめたコンピ。特に注目したいのは、4曲収録されているアクイズム! ラヴァーズなアリワしか知らない人が、彼らの泥臭いインスト曲“Kunte Kinte”を聴いたらブッ飛ぶよ。これぞUKルーツのクラシック!
(山西)

VARIOUS ARTISTS 『LOVERS ROCK AFFAIR -COJIE for MIGHTY CROWN』 Ariwa/FIVEMAN ARMY 
ご存知MIGHTY CROWNのオールディーズ担当、COJIE選曲のコンピ。サンドラ・クロスら代表選手から、かのジョセリン・ブラウンやスシなどの渋い存在まで、麗しきラヴァーズ/ルーツの名唱が並ぶ。
(大石)

CRAZY CARIBS 『Dancehall Dub』 Ariwa(2005)
マッド教授の別名義によるクールなダンスホール盤。〈Coolie Dance〉〈Diwali〉といったリリース当時のヒット・リディムをマッド教授流にリメイクし、涼しげなスティールパンも効いたユニークなサウンドでまとめている。そのアイデアで勝負アリ、の一枚だ。
(大石)

PATO BANTON 『Mad Professor Captures Pato Banton』 Ariwa(1985)
スカ/ダブ/ポップをミックスしたバンド、イングリッシュ・ビートの3作目でシーンに登場し、この3枚目のソロ作でマッド教授と初コラボ。持ち前のポップさよりも、硬派でハードな質感のDJっぷりはアリワならではだ。
(鈴木)

AISHA 『There Is More To Life』 Ariwa(2005)
UKルーツ/ラヴァーズ界隈で活躍するシンガーの最新作は、教授のミックスに加えてスライ&ロビーとディーン・フレイザーがバックを固めた鉄壁の一枚。さらに、お馴染みのステッパー・チューン“Glorify His Name”も収録ときたら文句ナシでしょ!
(山西)

MICHAEL PROPHET 『Rootsman』 Ariwa(1998)
70年代末にヤビー・ユー門下から活動をスタートさせた名シンガー。彼の無骨な歌声の魅力を再認識させてくれたのが、このアリワ盤だった。熱気漲る直球ルーツ・サウンドをバックに、活き活きと野太いノドを奮わせる御大は快調そのもの!
(大石)