2時間目――ブルース
吾妻「あえてこの人を選んだ。ゲイトマウス・ブラウン! まず、BB・キングを代表とするブルースの王道がある。そこと比べると亜流の人。ただし、それは横山やすしと西川きよし、どっちが好きかって話みたいなもんで」
荒木「すみません、誰かわかんないです」
吾妻「この例えが駄目!? 何がいいか……じゃあサッカーとか詳しい?」
荒木「ハイ、観ます!」
吾妻「俺、全然詳しくない(笑)。そうだ! ビッグマックとフィレオフィッシュ! この関係なんだな。俺はフィレオが好きなんだ! 異様にスピード感あるプレイでね、テクニシャンで、器用な人でもある。この人のギターは世界でいちばん好き。俺が一生弾けないというようなギターなんだな。ブルースの歌詞って、ロバート・ジョンソンとか聴くとわかるけど、すごくシュール。だから俺はジャンプとかジャイヴの世界のほうがもっとわかりやすいだろうと思って、そっちをやってるんだよね。もっと具体的だから」