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連載/コラム

第6回 ─ 渋谷系(4)

連載: Di(s)ctionary

掲載: 2006年08月03日 23:00

ソース: 『bounce』 278号(2006/7/25)

文/内田 暁男

3. その後の流れと、現在の音楽シーンに見る渋谷系の影響力

 ヒップホップ側から『LIFE』期の小沢健二にアプローチしたかのような□□□を筆頭に、〈ネオ渋谷系〉という言葉で括られる90年代の子供たちは、2000年代に入って続々と作品を発表します。近未来の設定を舞台にコンセプチュアルなコラージュ・ポップ・サウンドを展開するcapsuleや、PLUS-TECH SQ-UEEZE BOXなどはピチカート・ファイヴの後継者と言えますし、膨大なサンプリングのなかで、叙情的かつ力強い〈歌〉を聴かせるKIMONO MY HOUSEやANAは、後期フリッパーズ・ギターを想起させます。また渋谷系全盛期にあったアーティストとリスナーの幸福な共犯関係は、氣志團(コーネリアスのTシャツを確信犯的に引用)などにも受け継がれているようです。
 一方、渋谷系の当事者たちは、ゆっくりした足取りでかつてとも異なるディープな音楽性を提示していきます。元ラヴ・タンバリンズの2人によるgirl it's Uや再結成したVENUS PETER、そして野本かりあをプロデュースして“東京は夜の七時”をカヴァーした小西康陽などがそうですね。海外でも、その小西がかつて提唱した〈ハッピー・チャーム・フール・ダンス・ミュージック〉を想起させるジュニア・シニアといった北欧勢、さらにギター・ポップを今日的に展開したようなフェニックスや、タヒチ80といったフランス勢など……渋谷を越えて、あの〈雰囲気〉はいまも世界各地へ広がっているのです!
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