ファニア・オール・スターズ栄光の歴史を収めた4枚組DVDボックスがついに登場! 内容は、71年にマンハッタンの小さなクラブ、チーターで行われ、後に〈サルサ誕生の瞬間〉と言われた伝説のライヴを映像化した「Our Latin Thing」。そのわずか2年後の73年、サルサ・ブーム真っ只中に4万人を集めたNYヤンキー・スタジアムでの熱狂のライヴに加え、それまでのアメリカにおけるラテン文化がわかる貴重な映像も散りばめられたドキュメンタリー「Salsa The Film」。そして、74年にザイールはキンシャサで行われたモハメド・アリの世界タイトルマッチ記念イヴェントに、ジェイムズ・ブラウンと共にアメリカ代表として出演し、みずからの音楽的ルーツでもあるアフリカの人々(8万人)を徐々に興奮の坩堝に巻き込んでいく様が最高にイカしてる、その名も「Live In Africa」。そして最後に、94年の再結成ライヴの模様を収めた「Live In Puerto Rico」。
まさに集大成と言える内容だが、注目すべき点は再結成ライヴ以外はすべてリアルタイムで発表されたものだということ。まだプロモ・クリップなどが世の中に広まる前から、ファニアは音楽を伝える手段として映像を採り入れていたってことなんですな。