T
TOO SHORT:
写真はこんなのですが、3人組じゃありませんよ。80年代初頭からオークランドで活動する偉大なラッパーです。90年代半ばにはアトランタに移住して無名時代のリル・ジョンを抜擢するなど、ベイとクランク都市のイイ関係を作ってきた功績も多大。今年に入ってリリースされたリル・ジョン製の新曲“Blow The Whistle”はもちろん抜け目なくハイフィー仕様! 間もなく登場するという新作が楽しみですね。
THE TEAM 『World Premiere』 Moe Doe(2006)
エナジー飲料〈Hyphy Juice〉のテーマ・ソングも収録した、ティームの新作。リル・ジョンやスコット・ストーチばりのビートとモッタリしたフロウで多彩な楽曲を展開。爆音聴きに最適な低音が響くハイフィー・チューン、ドゥウェイン・ウィギンズやゴアペレとのレイドバック曲共に絶品。トゥー・ショート、キーク・ダ・スニーク、MCハマー(!)らが駆けつけた終曲にも総立ち!
(池田)
TURF TALK 『The Street Novelist』 Sick Wid' It(2004)
説明できない〈新世代感〉を備えているという意味では、ゲームやヤング・ジーズィらにも通じる、ここ数年のベイエリアにおける最強のルーキー。キャラは違うけど、どんなビートにもたじろがない堂々たる風格は師匠のE-40にも通じるものだ。奇矯で楽しい“It's Ah Slumper”を筆頭にハイフィー・ヴァイブが注入されたマスト盤。
(出嶌)
V
VALLEJO:
ハイフィーの故郷とも言えるカリフォルニア州ヴァレホ。E-40一家はもちろん、カイリーの率いるヤング・ブラック・ブラザ軍団からはレイ・ラヴやマック・モール、さらにはマック・ドレーやダビー、PSDなど実に多くの才人を輩出した同地は、オークランドに続くベイエリアの重要なラップ・シティーに成長しています。なお、同地のラティーノ・コミュニティーから登場してきたのがN2ディープやベイビー・バッシュですね。