J
JT THE BIGGA FIGGA 『Who Grind Like Us?』 Get Low(2005)
フィルモアの大物で、最近だとゲームを最初に見い出した男として知られているかもしれないJT。ここでもゲームが残した未発表アカペラを使った曲を目玉に、サン・クインやキーク・ダ・スニークともじっくり絡む。地味ながらダンスホール的なノリもアリ。
(出嶌)
K
KEAK DA SNEAK:
オークランドを拠点に活動していた3Xクレイジーの中心メンバーとしてシーンに現れ、ここ数年は頻繁なリリース/客演も相まって〈旬〉を迎えている、曲名どおりに“Super Hyphy”なスネ夫。突如としてハイフィーの象徴的存在に祭り上げられていますが、もう10年選手ですから流石にヴェテランの風格も漂うわけです。DJシャドウ“3 Freaks”への登場は嫌G流な人の耳目を引くことにも成功し、いよいよメジャー・デビューも正式決定した模様! 本当の旬はこの後に訪れるのかも?
キーク・ダ・スニークの2002年作の新装盤『The Farmboyz : Special Edition』(Gotta-Get-It)
KEAK DA SNEAK 『Kunta Kinte』 Next Level/Sum Day(2006)
重鎮のE-40や後進のターフ・トークらと並んで、相当な客演量とリリース・ペースを誇るシーンの重要人物にして功労者。〈Hyphy〉というスラングの産みの親とも言われている。代表曲“Super Hyphy”を再収録し、本名を表題に冠したこの最新作では、特異な囁き芸も使い分けた変速しゃがれフロウで充実曲を連発。ますます活躍の場を広げていくことになりそうだ。
(池田)
KRUMP:
映画「RIZE」の公開によって日本でも広く知られるようになったストリート・ダンス。映画の舞台はLAのサウスセントラルでしたが、オールド・スクーリーでフィジカルなクランプ系のトラックは、ベイエリアで同じようにダンサー向けに機能しているハイフィーとそっくりなんですよね。
L
LITTLE BRUCE 『Base Rocks 2 Pimp Socks』 High Speed/Thizz(2005)
ヴァレホ~オークランドで活動し、E-40周辺とも交流の深いピンプ野郎の最新作。イマ風のオケがあったり、ターフ・トークや故マック・ドレーとの合体もあるけど、強烈なのはグウェン・ステファニー“Holla Back Girl”の替え歌や、ジャニス・ジョプリン〈ベンツが欲しい〉の早回し曲! この胡散臭さに乾杯!
(出嶌)