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第38回 ─ グループ・サウンズ

国産オリジナル・ポップスの夜明け

連載
Discographic  
公開
2004/12/16   13:00
更新
2004/12/16   17:19
ソース
『bounce』 260号(2004/11/25)
テキスト
文/久保田 泰平

 本来のGSとは、自分たちが曲を作り、歌と演奏を同じ比重で行っているグループを指すもので、インスト・バンドが余技でこなしたようなヴォーカル物はその範疇にあらず。草創期――66年にデビューしたGSは、GSと呼ばれる以前からプロとしてのキャリアを持つグループがほとんどであり、それゆえに鍛え抜かれていた演奏力やセンスでもって、ビートルズはもちろん、ハーモニーを重視したフォーク・ロックなどを手本としながら、オリジナルのサウンドを築き上げていた。