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第54回 ─ もぎたて果実を召し上がれ──食べ頃ギャルが大集合!!

NATASHA BEDINGFIELD UKを虜にした魅惑のフレイヴァーが日本デビュー!!

連載
360°
公開
2004/11/18   15:00
更新
2004/11/18   15:24
ソース
『bounce』 259号(2004/10/25)
テキスト
文/沼崎 敦子


  シングル“These Words”に続きデビュー・アルバム『Unwritten』も全英No.1にし、まさに彗星のようにシーンに登場したシンガー・ソングライター、ナターシャ・ベディングフィールド。UK/USのヒット・チャートに詳しい人なら、この名前を見て〈おや!?〉と思ったはず。そう、UKで何曲ものヒットを飛ばしているダニエル・ベディングフィールドは彼女のお兄さん。2人は〈それぞれNo.1ヒットを持つソロ・アーティストの兄妹〉として、なんとギネスブック入りが決まっているという。

「兄貴にはいっつも〈リアルでいなきゃダメだ。人に自分を変えさせるな。自分で自分のキャリアを決めろ〉って言われるわ。私も〈作られた〉スターにはなりたくなかった」。

 小さい頃から兄といっしょにバンドをやっていたという彼女だが、デビューまでの道のりは自分で切り拓かなくてはならなかった。

「17歳のときに音楽で生きていこうと決意し、ずーっと頑張ってきたけど、それはそれはたくさんの拒絶を体験したわ。音楽に専念するために大学を辞めて、派遣社員をやりながら空いている時間はすべてスタジオで曲作りに費やしたの。電話を取ったりするオフィスワークはけっこう気に入ってたけどね(笑)」。

  10代でデビューするアーティストが多いこの業界で、22歳のデビューは遅いくらいだと言う人もいるが、「長い道のりだったけど良かったのよ。おかげで歌にも歌詞にも深みが出たんだから」。

 さまざまなスタイルの楽曲を見事に歌い分ける歌唱力にも驚かされるが、なによりも訴えてくるのは、ほとばしるような情熱だ。

「大切なのは思いを伝えること。上手さを見せびらかしたり、音程をあとから直したりするなんて最低よ。声がしわがれていても、心に響く歌を歌いたいの」。