40周年!! カヴァー・アルバム!! 待望のリイシュー!! 人命救助!! ……と多彩なトピックも大盛り、日本が誇る男子アイドル・エンターテイメントの総本山!! その魅力の本質に100%迫ってみるかもネ!!
いまから40年前……64年11月に“若い涙”でデビューしたアイドル・グループ、ジャニーズ(あおい輝彦、飯野おさみ、中谷良、真家ひろみ)。既存の歌謡曲とは一線を画し、海外のミュージカルなどに強い影響を受けた彼らの〈歌って踊れる〉というタレント性は、キャラクター個々の人気も相まって一世を風靡しました。そして、彼らを擁するジャニーズ事務所はそれ以降もどんどんアイドルを輩出していきます。68年には“オリビアの調べ”でこれまた4人組のフォーリーブスがデビュー。72年には郷ひろみが“男の子女の子”でデビュー、80年代に入るとたのきんトリオ(田原俊彦、野村義男、近藤真彦)の面々や、シブがき隊、少年隊らが途切れることなくヒットを飛ばし、スター性を持った男子アイドルが旬の作家陣によるポップスを世に問うというシステムが完全に確立されます。今回は彼らが歌った歌の数々を改めて音楽として評価してみましょう。
時代を作ってきた揺るぎなきポップ・クラシックたち!!

フォーリーブス 『THE VERY BEST OF FOUR LEAVES』 ソニー GS全盛の68年、〈歌って踊れるグループ〉の登場は、わが国におけるモーター・シティー・マジックだった。“地球はひとつ”“踊り子”などソウル・テンポなヒット多数。アルバムではソウル・カヴァーも多く、後期のシングルにはアース・ウィンド&ファイア〈宇宙のファンタジー〉も。(久保田)
近藤真彦 『THE MATCHY best songs for you』 ソニー デビュー当初の曲は“スニーカーぶる~す”“ブルージーンズメモリー”、山下達郎作“ハイティーン・ブギ”などやんちゃキャラ全開。が、80年代中期以降は井上尭之作“愚か者”、吉田拓郎作“ああ、グッと”、真島昌利作“アンダルシアに憧れて”など、グッと〈イイ男〉になりました。(久保田)

田原俊彦 『ベスト ポニーキャニオン』 ジャニーズ台頭の突破口を切り開いたトシちゃん。NY気分なデビュー曲“哀愁でいと(NEW YORK CITY NIGHT)”を皮切りに、新鋭・宮下智や御大・筒美京平による煌びやかなダンス・ポップを量産。振り付けならぬ華麗なダンスも見事、90年のシングル“ジャングル Jungle”ではマイケルになった!?(久保田)
郷ひろみ 『THE GREATEST HITS OF HIROMI GO』 ソニー “裸のヴィーナス”“花とみつばち”など希代のヒット・メイカー=筒美京平による一連の初期ヒット、南佳孝らニューミュージック勢とシンクロした70年代後期、“哀愁のカサブランカ”などトレンディーな洋楽カヴァー……と、常に時代を横目で見続けたGOLD SINGER。(久保田)

近藤真彦 『THE ROCK BEST』 ソニー(1996) ベスト盤と謳ってはいるが、ギラギラにハード・ドライヴィンな“ミッドナイト・シャッフル”のヒットを受けて過去の名曲をハードなロック・アレンジで新録したセルフ・カヴァー・アルバム。“Baby Rose”や“アンダルシアに憧れて”の再生ぶりがマジで聴きモノ。(出嶌)
田原俊彦 『DANGAN LOVE~弾丸愛』 ガウスエンターテインメント(2004) 自称〈DOUBLE T〉の活動25周年を記念した待望の新曲!! 北欧のシェル・ショックを起用したちょっと妖しげなラテン・ポップ。まだまだイケる!(出嶌)
シブがき隊 『2000 BEST』 ソニー “NAI ・NAI 16”でデビューした仲悪げな3人組。それまでのアイドルとは違い、やたら〈惚れた〉とか〈抱く〉とか〈本気だぜ〉とか口走る性衝動全開な楽曲群は画期的だった。特にセリフ入りの“挑発∞”はロマンティック・ドメスティック・ヤンキー・アンセム。後期にも“喝!”“D.J. in My Life”など粋な名曲多数。(出嶌)
少年隊 『THE BEST』 ワーナー(2002) その王道ぶりがいまも変わらないのに軽く驚く。ジャニーズ史上最強にキレキレなダンスで〈スター〉の在るべき姿を体現する東山紀之を擁する少年隊。この初期ベストでは、デビュー曲“仮面舞踏会”や“バラードのように眠れ”“君だけに”などいずれも最高レヴェルの筒美京平メロディーが楽しめる。最後はアイドルならではの“少年隊とおしゃべりデート”も……。(出嶌)
光GENJI 『ベスト』 ポニーキャニオン 年長の光と年少のGENJIが合体して生まれた7人組。飛鳥涼や大江千里を起用した楽曲の高完成度と、ローラースケートのパフォーマンスで人気でした。デビュー曲“STAR LIGHT”で始まるこのベスト、アテネの年に聴く“リラの咲く頃バルセロナへ”も趣があるね。(出嶌)
男闘呼組 『HIT COLLECTION』 BMGファンハウス 良い意味でヤンキー感の薫るバンド・スタイルが魅力的だった男闘呼組。マーク・デイヴィス(馬飼野康二)作のデビュー曲“DAYBREAK”など作家陣の曲は当然完成度が高く、優れたバラード“Midnight Train”など隠れた名曲も数多い。一方、後期のメンバー自作曲は打ち込みとラップを導入したラスト・シングル“TOKYOプラスティック少年”のような興味深い珍曲が頻出。今作は丁寧なライナーの付いた親切な編集盤でオススメ。(出嶌)
SAY'S 『ベスト』 ポニーキャニオン GENJIから諸星和己を除いた4人で結成された別ユニット=SAY'Sのシングル曲とライヴ音源などから成るベスト盤。Jリーグ開幕の93年にリリースされた“WE ARE THE CHAMP”なんて珍品も……流行に無節操であってこそアイドルです!(出嶌)
Kinki Kids 『Kinki Single Selection』 ジャニーズ・エンタテイメント 小室作品やアクターズ・スクール系のダンス・ポップ隆盛のなか、松本隆&山下達郎によるデビュー曲“硝子の少年”は新鮮でした。以降、馬飼野康二や筒美京平などともタッグを組んで世紀末のJ-Popシーンにオーセンティックな歌謡ムードを持ち込み、オトナの心もくすぐりました。(久保田)
SMAP 『SMAP 015/Drink! Smap!』 ビクター(2002) 老若男女を問わぬ国民的スターの彼ら。5人になった頃からより普遍性の高いポップスを志向してるわけですが、アイドル好きとしてはもっと時代と共に錆びる歌が聴きたいもの。慎吾ママや稲垣メンバーのソロ活動はそういうものだけど。(出嶌)
堂本 剛 『ROSSO E AZZURO』 ジャニーズ・エンタテイメント(2002) 最近のジャニーズのなかでダントツの音楽センスを誇る剛クン。ソロ作もすべて自身の作詞作曲とは見事。堂島孝平×GO GO KING RECORDERSによる濃厚なバンド・グルーヴ、昨今のギター・ロックにもアジャストするような曲など、アイドル・グッズとは言わせない!(久保田)
V6 『Very Best』 avex trax ハイパー・ビートな“MUSIC FOR THE PEOPLE”“MADE IN JAPAN”でミッド90'sに颯爽とデビューしたV6。年長組と年少組の合体というコンセプトも含め、光GENJIの再来かと唸ったもんです。角松敏生作“WAになっておどろう”や田島貴男作“野生の花”など、先輩たちの陰でさりげなく花開いた名曲たち多数。(久保田)

J-FRIENDS 『People Of The World』 ジャニーズ・エンタテイメント(1999) TOKIO+V6+Kinki Kidsによる阪神・淡路震災のチャリティー・ユニット。この曲は何とマイケル・ジャクソンのプロデュース! 心を動かしてこそアイドルです!(出嶌)
Ya-Ya-yah 『勇気100%/世界がひとつになるまで』 ポニーキャニオン(2002) かつての三浦大地(フォルダ)を彷彿とさせる、変声期前のハツラツとした歌声とリズム感が魅力の薮宏太を擁するYa-Ya-yah。レコーディング作品は、光GENJIからバトンを受けたアニメ主題歌の本作だけなのですが、この瑞々しさはもっと記録してほしいもの。(久保田)
嵐 『Single Collection 1999-2001』 ジェイ・ストーム 長らく〈Jr〉で人気だった5人が組んだ嵐。今作はラップを採り入れてデビュー・ヒットとなった“A・RA・SHI”をはじめ、成長の過程が見えるようなシングル集。この拙さこそアイドルです!(出嶌)