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第26回 ─ ミクスチャー・パーティー・ロック

第26回 ─ ミクスチャー・パーティー・ロック(4)

連載
Discographic  
公開
2004/03/25   17:00
更新
2004/03/25   19:16
ソース
『bounce』 252号(2004/3/25)
テキスト
文/武山 英丈、宮原 亜矢、渡辺 貴仁

ミクスチャー・パーティー・ロック DISCS

PRIMUS 『Sailing The Seas Of Cheese』 Interscope(1991) 確かなテクニックに支えられたバンドであるが、なかでもベース/ヴォーカルをこなすレス・クレイプールのパフォーマンスが圧巻。プログレやジャズを独自解釈/進化させたサウンドが他とは一線を画すところで、ユルい演奏ながらもあたり一面モッシュの海原。(武山)

QUARASHI 『Jinx』 Columbia(2002) ビョークでお馴染みのアイスランドより、〈ビースティー・ボーイズ meets レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン〉なサウンドを武器にシーンに殴り込みをかけた4人組。ロックとヒップホップのスタイリッシュな融合、個性的な3MCが放つクールなラップは、すぐさま世界の共通言語になった。(渡辺)

THE RED HOT CHILI PEPPERS 『Mother's Milk』 EMI(1989) スティーヴィー・ワンダー“Higher Ground”のカヴァーが象徴する、ソウル・ミュージックへの愛情溢れる一枚。過去の作品ゆえに音圧こそ低いが、独自のグルーヴは十分に楽しめる。メロディーに自覚的な現在の彼らにはない、危うさと若さに溢れた作品。(武山)

SALIVA 『Back Into Your System』 Def Jam(2002) グラミー・バンドによる2作目。豪快なリフ回しを持ち味にしたアメリカン・ロック・バンドという側面と、ラップ・ヴォーカルを導入した現代流ラウド・ロック・バンドという側面を兼ね備えている。90年代のシーンを通過した新しい価値観を持ったバンドだ。(武山)

SPOUT 『The Ultimate Love Connection』 Pate/PB(2003) ラップ・コアを主体にヒップホップ、スクラッチなどを爆音でブチまけるのは、なんとオーストリア出身という異色の6人組、スパウトによるデビュー・アルバム。ネイティヴなサウンドをさりげなく採り入れることで、飽和状態のシーンでも不可侵の個性が光る。(宮原)

STERIOGRAM 『Schmack!』 Capitol(2004) ニュージーランド産ゼブラヘッド!? とことんメロディアスで笑っちゃうくらいにキャッチーなパンク・サウンドに、トホホでウヒヒな等身大の日常をクールなラップに乗せて爆発させた愛すべきヤツら。唯一のメッセージは〈楽しもうぜ〉ってこと。この突き抜け方が大事。(渡辺)

SUBLIME 『Sublime』 Gasoline Alley/MCA(1996) あらゆる要素を詰め込んだあと磨きに磨きを重ね、無垢なメロディーをレゲエ/スカのリズムで昇華させた作品。故ブラッド・ノウェルの歌声もひたすら穏やかで、ハッピーなヴァイブスが充満。彼の意志はロング・ビーチ・ダブ・オールスターズが受け継いでおります。(武山)

SUGAR RAY 『14:59』 Atlantic(1999)シングル“Fly”の大ヒットや、ヴォーカルのマーク・マッグラスが「People」誌の〈12人のセクシーな男〉に選ばれるなどの好珍現象を経て発表されたことも手伝い、この3作目は全米で300万枚と自己最高セールスをマーク。“Every Morning”などヒット曲も数多く生まれている。(宮原)

311 『Soundsystem』 Capricorn(1999)得意のファンクやレゲエをベースに、サンタナもビックリなラテンのテイストも吸収した異種格闘技的名盤。メロウなメロディーも満載だけど、甘すぎないから何個でもイケちゃう。その絶妙なバランス感覚が彼ら独自の〈サウンドシステム〉。先達バッド・ブレインズのカヴァーも収録。(渡辺)

ZEBRAHEAD 『MFZB』 Red Ink/Sony(2003) 愉快痛快、ラップ・ロック・バンドといえばオレンジカウンティー出身の彼らだが、この3作目ではポップ・パンクやアコースティック、また歌い方にも変化があったりと、これまでの陽気路線とは一線を画す意欲作。ジャケで親日家の彼らが見つめているのは新宿副都心。(宮原)