INTERVIEW(2)――いまやると、こうなる
いまやると、こうなる
――メジャー・デビューして4年になりますが、4年前をいま改めて思うと、どんなでした?
ワタル「デビューは遅かったけど、若かったなあと思う」
――デビューした時には夢が叶ったとか思いました?
ワタル「いや別に。音楽で飯が食えればいいなと思ってたけど、そういうシーンにもいなかったし、そこらへんは目標にもしてなかったし。J-ROCKみたいなシーンも知らなかったから、いざ上京してみたら、すげえいい感じで。楽しくやらさしてもらってます(笑)」
――デビュー曲から“明日は来るのか”と未来に疑問を投げ掛けてるのがすごいですよね。
ワタル「少年が大人になる時の、将来への漠然とした不安とか苛立ちとか焦燥とか、そのへんを歌のテーマにすることが多いから、俺。自然とそうなったのかな。そこはあまり変わってない気がする」
――この曲は録音し直してるんですね。
ワタル「当時、もう少しアグレッシヴな感じでやりたかったんだけど、その頃はアンニュイな成分が入ってて、ギターの音にしてもそうだけど、うまくいけなかった気がずっとあったから。過去の僕たちといまの僕たちはけっこう違うから、いま、やるとこうなるんだよって見せる感じ。ライヴでも毎回のようにやってる曲だし」
――いっそ全曲録り直そうとか思わなかったんですか?
ワタル「(一同爆笑)凄いことになるだろうな(笑)」
ヤスシ「別モノになりすぎ(笑)」
ワタル「したいけど、そんなことするぐらいなら、新しいのを作るよ(笑)」
――そりゃそうですね(笑)。シングル曲でも収録されていない曲がありますが、セレクトの基準は?
ワタル「まあ表題曲で、世間に知られているというのもあるし、メンバーの思い入れのある曲もあるし」
――“ステンレス”はインディーズ時代の曲ですけど、いつ頃からあった曲でしょう?
ワタル「これは福岡でやってたから……」
ヤスシ「けっこう前だね。6年ぐらい?」
――これも録音し直してますね。
ワタル「あんまり変わってないですね。キーをひとつ下げて、よりヘヴィーな感じにしてるぐらい」
――福岡時代を振り返ると?
ヤスシ「遊んでるだけでしたね(笑)。だから、上京してすぐも、そんな感じで。バンドやれればいいやみたいな。何も考えてない(笑)。その頃といまは明らかに違いますよね。自分を見つめ直さないと、それなりのもの出せないし、提示もできないし。何をやるにしても間違った音出せねえし、見せたくねえし」
ケーサク「福岡から東京に来た時は、まさかずっと音楽をやってけると思ってなかったんで、自分が変わるより先に周りの状況がガラッと変わって、どうしたらいいかわからない感じだったな。今回『SINGLES』を聴いて、少しずつ慣れていったり、わかっていったりしてたんだなって思った」
――全曲、ウィーザーなどを手掛けているジョージ・マリノがリマスタリングしてますね。
ワタル「『The World's Edge』もジョージにやってもらってるんだけど、元々ウィーザーとかコールド・プレイとかAC/DCとかが大好きで、そのへんの音を聴いて育ってたりバンドやってたりするから、曲作る時から音のイメージがあって。ジョージにマスタリングやってもらうと、イメージ通りの音になるんですよ。あと、音の出方が気持ち良い。今回のベスト盤にひとつのアルバムとしての統一感を持たせるには、マスタリングを統一するのが有効な手段だったんで。質感的に、いまならこうするよ、というのもある」


