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インタビュー

INTERVIEW(3)――〈音〉に呼ばれた邪悪さ

 

〈音〉に呼ばれた邪悪さ

 

――そして、その〈新しいサッズ〉が凝縮されているのが『THE 7 DEADLY SINS』。このタイトルは、キリスト教で言うところの〈7つの大罪〉というやつですよね?

清春「うん。そもそも、サッズとして7年ぶりのアルバムで、発売日を7月7日にしようという話になったときから、〈7〉という数字に合わせてタイトルも考えようと思ってたんです。で、いろいろ探してるなかで、まさにその〈7つの大罪〉にちなんだ〈セブン〉という映画に突き当たって。歌詞のなかでも、〈人間に死をもたらし兼ねない七つの欲求〉ってものについて触れてる。聖書に出てくるような話だし、実際すごく重いテーマではあるんだけど、このサウンドの説得力を考えれば、それくらいヘヴィーなことを歌詞にしたほうがバランス的にもいいんじゃないかと思えたし。ま、アルバムのタイトル自体は、そのままシンプルに〈SEVEN〉とかでも良かったんだけど、もうちょっと長いほうがカッコいいし(笑)、重たい感じ、邪悪な感じも漂ってくる。なんかストーリーテラー的な匂いも出てくるような気がしたし。聴いてくれた人にとって、ちょっと人生の勉強にもなるんじゃないか、みたいな感じもするしね」

――邪悪という言葉が出てきましたけども、実際、邪悪なタイトルの曲が並んでいますよね。“EVIL”とか“SATAN”とか“VENOM”とか“SADISM”とか。

清春「完全にそっち方面のスイッチが入りましたね(笑)。ただ、もちろんそれはアルバム全体のテーマ的なものでもあって、みんなが出してる〈音〉に呼ばれた部分のほうがずっと大きいかな。ヘッドフォンから聴こえてくる3人の演奏に対しての、僕の答えというか。同時にこれって、すごく人間っぽいテーマでもあると思うんですよ。欲もあって、ヴァイオレンスもあって、邪悪さもあって、快楽もあって……まさにいまのサッズ、そのままじゃないですか(笑)。だから、ま、〈7つの大罪〉については、歌詞に散りばめられたテーマではあるんだけども、そういったコンセプトめいた部分以上に〈いまのサッズ〉がこうしてカタチになってることが重要というか。〈7〉という数字にはラッキー・セヴンという意味もあるけど、こうして新しいサッズを楽しくやれてることが、僕自身、すごく幸運なことでもあると思ってる」

 

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2010年07月07日 18:01

更新: 2010年07月07日 19:27

インタヴュー・文/増田勇一