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インタビュー

LOVE PSYCHEDELICO(4)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年05月16日 15:00

更新: 2003年03月06日 20:00

ソース: 『bounce』 228号(2001/12/25)

文/フミ・ヤマウチ

このアルバムってエゴがないと思う……でも

「単にリアルタイムっていうのがすごい大きいと思うんだよ。だから日常での音楽に携わる時間がどうこうとか、そういうのによって何か変化したっていうよりは、ホントにリアルタイムで思ったものをその場ですぐレコーディングに入れるっていうかさ、1個1個の音がイキイキしてる感じがスゴく自分たちの気持ちにある」(直樹)。

そう、実に彼らの音楽は、彼らの生き方に依るところが大きいのだ。とはいえ、自分にまつわるドラマをメロディーに乗せて訴えるとか、そういう人生の切り売りっていうことじゃあなく。しかし直樹の発言にも出てきた〈歩み〉は、確実に刻まれている。それこそ〈音楽こそ彼らの存在証明〉と言えるくらいの。

「存在証明っていうか……」(KUMI)。

「それだとエゴっぽいな、ちょっと(苦笑)。このアルバムってエゴがないと思うんだよね。でも〈個〉なんだよ……そう、前より〈個〉を感じると思うの、俺たちの。だけどそこにエゴはないと思うの。不思議だよね」(直樹)。

失礼。確かに彼の言うとおりだ。匿名性の高いユニットではなく、KUMIと直樹という2人によって生み出されるLOVE PSYCHEDELICOの音楽、というリアリティーがこのアルバムにはしっかりと貼り付いている。彼らのキャラクターや思想が音楽によって説明されているわけではないのに。殺伐とした世の中にあって、彼らのロックンロールが寒々しくなくポジティヴに響くのは、彼らの〈個〉あってこそ、なのだ。

「世の中は戦争とかね……でも、あんまりそれだけが大事件だとは思ってないんだ。空が青かったりとか、雨降ったりとか、昔の友人にばったり会ったりとか、戦争があったりとか、全部同じだけ胸に突き刺さってくることでありたい──そういう精神状態ではいたから。なんらかのイヴェントに対処してこの曲、っていうわけじゃないから、日常っていう部分では変わらない。もし何か変わったって言うとしたら、去年1年間と今年1年間で、日常で胸に刺さってくるエネルギーの角度が違ったりとかさ、それだけの話で。角度が違ってもすべて喜びだから。マイナー・コードが多くても、やっぱりそれは喜びだったりするからさ(ニッコリ)」(直樹)。

そういう人が作るロックを、僕も聴きたい(ニッコリ)。そして、アーティストがスターなのではなく音楽こそがスター──そんなポップス、ここ以外にはない。

「街でも気づかれないね。2人でいるときに2、3回くらいだね。あと、イヴェントとかで、自分たちの出番が終わってほかの人のライヴ観てると、〈さっきライヴ良かったよ〉って声かけられて。〈あっ、ありがとう!〉って(微笑)」(KUMI)。

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