注目アイテム詳細

パーヴォ・ベルグルンド&ヨーロッパ室内管弦楽団『シベリウス: 交響曲全集』SACDハイブリッド3枚組 タワレコ限定 2026年1月30日発売

ベルグルンド

タワーレコード・オリジナル企画盤 WARNER x TOWER RECORDS
デジタル録音の新SACD化企画 最新作!
FINLANDIA音源を最新復刻 名盤1タイトル
最新「Definition Series DIGITAL era」 第8弾

SACDハイブリッド 3枚組


~シベリウス演奏の第一人者、ベルグルンドによる最終結論。自身3度目となる交響曲全集が待望の初SACD化!FINLANDIA原盤を最新復刻。本国マスターを使用し最新でマスタリング!
ベルグルンド&ヨーロッパ室内管弦楽団
・シベリウス:交響曲全集(3枚組) 1995-97年録音

FINLANDIA音源 ステレオ録音 SACDハイブリッド盤
税込7,755円 世界初SACD化
今回の発売のために、最上位の基マスターに当たる本国のデジタルマスターから新規でSACD化
SACD層、CD層別々にマスタリング。世界初SACD化
マスタリング・エンジニア:藤田 厚生氏
マルチケース仕様、山野雄大氏による新規解説付(28ページ)
オリジナル・ジャケット・デザイン使用

2026年1月30日(金)リリース予定
企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:株式会社ワーナーミュージック・ジャパン   企画・協力:東京電化株式会社

株式会社ワーナーミュージック・ジャパンと東京電化株式会社のご協力による、アナログ録音のSACD化企画「Definition Series(ディフィニション・シリーズ)」に続き、EMIの初期デジタル録音に焦点を当てた新企画「Definition Series DIGITAL era」を2024年5月に立ち上げました。この企画は1980年代初期から約20年分にあたるデジタル録音期のSACD化を行う企画で、これまで複数の別レーベルと同じ内容で始めていましたが、様々な検証を得て名盤の宝庫であるEMI音源他にも取り組んでいます。第1弾は人気のテンシュテットとベルリン・フィルとの3点、第2弾では同じくマーラー・ライヴ2作を、第3弾はムーティの'80年代の録音3点、そして第4弾では再びテンシュテットの入魂のマーラー3作、2025年3月は第5弾の小澤征爾とバレンボイムのパリでの録音を発売しました。9月の第6弾ではティーポの「ゴルトベルク変奏曲」、前回第7弾ではERATOとTELDECの音源のザンデルリンクとグルダの名盤計3点を復刻しました。最新第8弾ではベルグルンドによる3回目のシベリウス:交響曲全集を発売いたします。尚、経緯等含め後述の「今回の制作に関しまして」の一文も参照ください。今回も最新で音楽的見地を持ってマスタリングを行いました。従来のアルバムと比較の上、音質をご確認ください。
本国のオリジナルマスターを使用した最新のマスタリング含め、パッケージとしての作りに拘りました。現在における最高音質を目指して、今回もクラシックの盤歴を輝かしく飾る、まさに名盤中の名盤を復刻します。
<今回の制作に関しまして>
これまでタワーレコードによる当Definition SeriesのSACD企画は、アナログ録音で収録された本国のアナログ・マスターテープを使用して最新でハイレゾ化を行ったマスターを元に復刻を行ってきました。例え過去にSACD化されたことがある音源でも、マスタリング含む工程を最新で行うことにより、従来を超える音質や鮮度を獲得してきたことはご存知の通りです。
しかしながら、1970年代後半から徐々にスタンダードとなったデジタル録音時期、特に巨匠と呼ばれた指揮者や演奏者がまだ多く存在していた最盛期にも多くの名盤が存在します。特に晩年の最高のパフォーマンス時期に収録された盤が、ちょうどデジタル録音の最初期に当たっていたというケースは多く、過渡期のデジタル録音の音質を残念に思うケースも多いのではないでしょうか。録音史的には最盛期とも言えるこの時期の録音スペックは、現在では物足りない(捉えきれていない)のではという指摘があることは確かです。その時期の音源を再生するにはCDスペックが相応しい、もしくは十分であると考える方も少なくありません。
一方、ハイスペックで聴くことができないその"失われた時代"の音質を何とかして向上できないか、という試みもこれまでマスタリングや物理的なCDプレス過程等では多く行われてきました。しかし、元々収録されたスペックや録音状態からアナログ音源を最新で復刻した時と比較すると、アナログ録音の最新復刻のような劇的な改善とまでは至らなかったとも言えます。
そのような中、他社レーベルで“画期的なハイレゾ・アップコンバート技術"の実用化を行っていたことがわかりました。CDへの応用はほぼない状況でしたが、2020年から一部試験的にタワーレコード企画盤で実装化を行い、本格的に2022年からデジタル音源のSACDハイブリッド化企画をスタートするに至りました。その後別のレーベルでの音源でも同企画をスタートさせ市場での好意的な反応も得ることができました。そして旧EMI音源でもさらなる検証とテストを行った結果、元の録音状態にもちろん左右されるものの、概ねハイレゾに耐えうる可能性があることも確認し、このDefinition Seriesでも本国のマスター音源を使用してデジタル録音の高音質化を行い最新のマスタリングを施した上で、満を持してSACDハイブリッド化企画を開始することにしました。
今回のデジタル初期音源復刻では、個々の音質差以上に音場間の向上や音離れが良くなり、解像度も高まりました。また、程度の差こそあれステージが従来より近く感じられ緊密感も増しています。SACD層に限らずCD層でも最新マスタリングを反映させていますので、その効果を確認できると思います。音質差は元の録音状態によることや、最も成功したアナログ録音の最新復刻時のような劇的な変化とまでは言えないものの、従来の復刻に勝るとも劣らない音質を獲得できることを確信し、本格的に企画を進行して行くことにした次第です。レコード史的にもひとつの最盛期にあたる1980年代初期から約20年間分のデジタル録音期にスポットを当てたSACD化新規企画として、新シリーズ名は「Definition Series DIGITAL era」としました。
これにより初期デジタル録音をより良い音でお届けできることになったと思います。"失われた時代"の名盤を失われた音楽に決してさせない、むしろ音楽的に恵まれた時代の音源を積極的に復刻するひとつの重要な方法として今後も様々なチャレンジを図りつつ、豊かな時代の素晴らしい音源をリスナーの元へお届けして行く所存です。
北村 晋(Tower Records Japan Inc.)

~「ディフィニション」とは、解像度や鮮明さ、を表す単語。一般的には「ハイディフィニション」の略称で、主にテレビ画面などにおける表示が、高精細・高解像度であることにも用いられますが、音源におきましても、ハイレゾ化が進んだ現代の音楽環境から求められる要望に応えるべく、タワーレコードがこれまで発売してまいりましたオリジナル企画盤の延長として、新たに定義したシリーズです。
*下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

ジャン・シベリウス

シベリウス:交響曲全集 <2025年マスタリング> (SACDハイブリッド)
パーヴォ・ベルグルンド、ヨーロッパ室内管弦楽団
[TDSA-10027/9 (3SACDハイブリッド) 7,755円(税込)] POS: 4943674435999

SACDハイブリッド 3枚組


【収録曲】ジャン・シベリウス:交響曲全集
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ホ短調 作品39
2. 交響曲 第2番 ニ長調 作品43
<DISC2>
3. 交響曲 第3番 ハ長調 作品52
4. 交響曲 第4番 イ短調 作品63
<DISC3>
5. 交響曲 第5番 変ホ長調 作品82
6. 交響曲 第6番 ニ短調 作品104
7. 交響曲 第7番 ハ長調 作品105
【演奏】
ヨーロッパ室内管弦楽団)
パーヴォ・ベルグルンド (指揮)
【録音】
October 1997, RFO Hall, Hilversum, Netherlands (No.1,2,3)、 September 1995, Watford Colosseum, London (No.4,6,7)、
December 1996, Nijmegen Town Hall, Netherlands (No.5)
【Original Recordings】
Editing & Recording Producer: Pekka Savijoki
Recording Engineers: Onno Scholtze (No.1,2,3,5), Tony Faulkner (No.4,6,7)
Assistant Engineer & Special tube equipment: Jaap de Jong (No.1,2,3)
【原盤レーベル】
Finlandia

ヨーロッパ室内管弦楽団

シベリウス演奏の第一人者、ベルグルンドによる最終結論。自身3度目となる交響曲全集が待望の初SACD化!デジタル録音のSACD化企画第8弾!山野雄大氏による新規解説付

 '70年代にボーンマス交響楽団とシベリウスの交響曲全集をEMIに録音後、'80年代にはヘルシンキ・フィルと同じくEMIにデジタル録音の全集を完成していたベルグルンドが、1995年から97年にかけて自身3度目となる交響曲全集をヨーロッパ室内管弦楽団とFINLANDIAレーベルへ収録したのが本作です。解釈含め極限まで凝縮されたこの演奏は第一人者ならではの説得力を持った演奏であり、世評の高い2回目の録音と並び、ベルグルンドの代表的名盤と言えるでしょう。尚、2012年にタワー企画盤のCDで復刻したこの音源は、オリジナル・アルバムとしては歴代1位の売上数記録を更新中です。今回、満を持してSACDとして世に問います。人気も高いこの全集を今回の発売のために、本国のデジタルマスターから新規でSACD化を行いました。SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。
 ベルグルンドによる3つのシベリウス:交響曲全集(+映像も含めると全4種)はいずれも強い説得力を持つ中、3度目となるヨーロッパ室内管弦楽団とのこの全集はリリース時、多少の驚きを持ってリスナーに迎えられました。前作のヘルシンキ・フィルとの全集において歴代最高傑作と言ってよい出来を世界中に示した世紀の名演の後、どのような解釈が可能なのかと。ましてやベルグルンドのシベリウスに対する確固たるスタンス上でのフィンランドのオーケストラとの演奏を超えるものがあり得るのだろうか、と多くの方が感じたと思われます。しかも編成はコンパクトで尚且つ若手中心の比較的新しいオーケストラという点でも。しかし一聴するとその迷いは吹き飛びます。それまでのベルグルンドも含めた従来のシベリウス演奏を超えた響きに圧倒され、そこにあるのは新たな可能性とシベリウスの尊大さが残りました。演奏においてはそれまでの特に初期交響曲にみられるような重厚さは目立たなく、全編にわたる透徹した響きによって、初めて聴くと言って良いほどのシベリウス独自の研ぎ澄まされた音のグラデュエーションが現れ、これまで見えなかった楽曲構造や仕掛けがよりわかるようになったと言えます。これは画期的なことでありベルグルンドが目指したシベリウス演奏の最終的な具現化が完成した瞬間でした。もちろんその実現にはヨーロッパ室内管弦楽団の実力の高さに依るところも大きいでしょう。ベルグルンドは曲によって弦楽器の人数を変え(第1,2番が最大規模。次に第5番、そして第4,6,7番と少なくなり第3番が最小)、最適な編成で収録を行っています。奏者の演奏レヴェルが高いため響きの均質性や楽譜の指示に基いた正確な演奏がより効果を高めています。この盤の出現が、その後のシベリウス演奏に大きな影響を与えたことは確実で、ヨルマ・パヌラ(1930-)門下として現在世界中で活躍している同郷の指揮者のシベリウス演奏にもその意志が宿っていると言って良いのではないでしょうか。今回の最新復刻では、本来のデジタル録音の良さはそのままに、SACD化によって響きの美しさや全体のバランスのさらなる向上を目指しました。元々見通しの良い録音ですが、より楽曲に集中して鑑賞できるよう一連のマスタリングをあらためて行っています。
 このシリーズでは、デジタル初期の本来のマスターの音質に大きく左右されますがSACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に解像度の改善を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。尚、解説書には山野雄大氏による新規文章を掲載しました。今回のDefinition Series DIGITAL era第8弾は、1タイトルを発売いたします。
<音源復刻コンセプト>
今回のデジタル初期音源復刻では、個々の音質差以上に音場間の向上や音離れが良くなり、解像度も高まりました。また、程度の差こそあれステージが従来より近く感じられ緊密感も増しています。SACD層に限らずCD層でも最新マスタリングを反映させていますので、その効果を確認できると思います。音質差は元の録音状態によることや、最も成功したアナログ録音の最新復刻時のような劇的な変化とまでは言えないものの、従来の復刻に勝るとも劣らない音質を獲得できることを確信し、本格的に企画を進行して行くことにした次第です。レコード史的にもひとつの最盛期にあたる1980年代初期から約20年間分のデジタル録音期にスポットを当てたSACD化新規企画として、新シリーズ名は「Definition Series DIGITAL era」としました。尚、従来通り過去に発売された音源と極力比較する検証も行なった上で、音楽を最大限に生かすべく、オリジナルのマスターを尊重した上での最適なマスタリングを心がけています。

※ 世界初SACD化
※ SACDハイブリッド盤
※ マルチケース仕様
※ 2025年最新マスタリング音源使用(本国のデジタルマスターから新規でSACD化。SACD層、CD層別々にマスタリング)
※ マスタリング・エンジニア:藤田 厚生氏
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ 解説:山野 雄大氏(新規解説)、輸入盤発売時に掲載された英文の解説&各曲のメンバー表付、解説書合計28ページ