カスタマーズボイス一覧

ベートーヴェン: 歌曲集 / マティアス・ゲルネ、他

普段はバリバリの新譜・話題性に富む新盤には飛びつかないのですが、コロナ禍による不況何するものぞと言う気持ちにも後押しされ、スマホクリックと相成りました。順番は逆ですが伴奏を受け持つリシエツキの水も滴る音色の美しさ、滑らかなフレージングに耳が傾きました。ゲルネの歌唱も過剰な感情移入で曲の本質や美感を損なうような事はなく、どちらかと言えば淡々とした佇まいに気持ちもしっかり込めた、過不足無い出来栄え。

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タクヤさんが書いたカスタマーズボイス

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(全15件)

これは、素晴らしい声の饗宴とね豪奢極まりない舞台装置と演出で、このプッチーニの最後の大作の真価を満喫させて貰えます。嘗てLPやCDで耳で音楽のみ味わっていた頃、ミュージカルっぽい面妖な作品で、『ラ・ボエーム』に『トスカ』に比して愚作との印象を抱いてましたけれども、それが誤りだったのが、判りました。有り難うMET-有り難うユニヴァーサル・ミュージック!

このコンビの『ベートーヴェン交響曲全集』(Victor原盤)同様、際立った個性味はそれほどでは無いものの、曲自体を賞味堪能するにはもってこいの、演奏ぶりです。既に消滅した旧東ドイツの演奏スタイルを刻印した録音と言う意義に於いても、貴重な音源と評価出来ましょう。蛇足ですがミケランジェロの『最後の審判』のデザインのブックレットも、秀逸でありました。

我等がアンドレ叔父さんのアプローチ、『K.466』特有のデモーニッシュさを殊更強調しないだろうね‥と予想しましたが、ほぼ的中しました。無論やたらに柔弱な演奏ではさらさら無いのですが、オーケストラも喚かせず、御自身の独奏も滑らかな楽節の奏し方、音自体の粒立ち、聴かせてくれます。主観的な好みからするとPhilips原盤のハスキル&マルケヴィチより、合うかも知れません。併録の『K.365』も、達演。

普段はバリバリの新譜・話題性に富む新盤には飛びつかないのですが、コロナ禍による不況何するものぞと言う気持ちにも後押しされ、スマホクリックと相成りました。順番は逆ですが伴奏を受け持つリシエツキの水も滴る音色の美しさ、滑らかなフレージングに耳が傾きました。ゲルネの歌唱も過剰な感情移入で曲の本質や美感を損なうような事はなく、どちらかと言えば淡々とした佇まいに気持ちもしっかり込めた、過不足無い出来栄え。

中学三年の時に当時の同級生と『梅田grand』と言う劇場で、見ました。その後もBS等で接しましたが、神戸店で本体¥800で有ったため買ってしまいました。公開から約半世紀経た現在でも燦然と輝き続ける、オリジナリティ溢れるアクション映画の金字塔と、評せましょう。

まだCD1の『チャイコフスキー/第5』とCD7の『未完成&イタリア』しか聴いていないのですが、若武者の進軍のごときダイナミズムに、叙情的な旋律と曲想の魅力的な捌き方、見事かつ魅惑的でありました。これ程の才能の持ち主が、航空機事故により若い命を散らしたのは、痛恨の極みであります。

タワレコ神戸店で、購入しました。今から20数年前大阪の某輸入盤取扱店で購入の、KrussellなるレーベルでCD化された盤と、愛用のONKYOC-7030なる機種で比較試聴してみましたが、際立った改善や音質面での相違は、感じ取れませんでしたね。それでも泰造盤に相応しい丁寧な作り、嬉しくかつ有り難いですね。

世評高い盤でありながら、今まで聴いておりませんでした。序曲のみ馴染み深く全曲は縁遠いこの劇音楽の真価と魅力がスッと伝わってくる、そんな演奏ですね。ヘンデル-ラインハルト編曲の有名なヘンデルの『ラルゴ』もまさに天国的な美しさ、真に優れた演奏は多少のスタイルに時代を感じさせられても、美しい物は美しい‥と言う事でしょう。

シフ&グルダのamadeo盤が入手困難な為、正に干天の慈雨のごときディスクとなった、グルダの『チェロとブラス・オーケストラの為の協奏曲』の新盤。名盤も代替わりと申しますか、より新しい世代の活きの良く雄弁な名演奏が誕生し、やれやれと言う安堵感に包まれました。音質も良質なアナログを想起させる豊かな瑞々しさが、嬉しい限りですね。

キャリア豊かな指揮者だけに可能な、目のつんだニュアンスとスコアの隅々まで、緻密な目配りをおこなっている、演奏ぶりです。
直接的な迫力とダイナミズムの振幅には、一見乏しい感じもありますが、ミュンシュ&パリ管弦楽団、モントゥー&サンフランシスコ交響楽団のCDと比較試聴すると、面白いと思います。

ピエール老の幻想交響曲中、'50年頃収録のサンフランシスコ交響楽団とのRCA盤に比して、今一つの出来のように言われていますが、減り張りやダイナミズムの振幅は控え目なものの、起承転結はしっかり付けた細部のニュアンスと描写の手際良さは、伺えます。ウィーン・フィルとの呼吸の点で、若干手探り状態的な面はありましたが、ある程度は致し方ないでしょう。

日本のレコード・ジャーナリズムからは、後の新譜により王座から陥落させられたような、書かれっぷりのCD。でも、サン・サーンスの第一楽章第二部のpocoadagioの深くしみじみとした、歌わせ方はこの盤が一番ぴったり来ます。フランクもラテン的な明晰さが際立ち、重厚さに偏向しない好演奏です。

入手し得るベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集としては、レコード産業が続く限り、伝え続けられるべき文化遺産。評者によっては一部の曲が幾分ドライとか、朗々とし過ぎるとのことですが、私にはさほど抵抗を感じたり苦になったり、しませんでした。戦後のヨーロッパのSQ団体とは異なる情緒に甘えない、技巧と譜読みの練達ぶりとベートーヴェンが託した理念の見事な表現。脱帽です。

欧州の指揮者とオケ偏重の価値観よさらば…の、ブルックナー演奏。独自の癖に曲の本質を曲解させる要素が皆無の、安心し聴けるCDです。初めてブルックナーに接して見ようと言う愛好家の人達には、クナッパーツブッシュ、アーベントロート、フルトヴェングラーより、オーマンディを先ずお薦めします。

第1ソナタは歴史的な意義では先輩格のティボーと聴き比べて、やはり今日の我々には、こちらがピッタリ。楽節の奏し方、ポルタメントの掛け具合、大時代的な違和感は皆無で、心に染みます。第2ソナタも世評高いガロワ*モンブランを凌ぐ、語り口の巧みさで、聴かせて戴きました。

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