カスタマーズボイス一覧

SONGS OF PRAISE / Shame

もっと早く出会いたかった青春アンセム盤。高校生の時に出会っていたらきっと僕の青春時代は違ったものになっていた。退屈だからといって女の子のおしりを追いかけるだけじゃダメだ。社会に中指立ててこのくらい騒げばきっと世界は変わる。そう教えてくれた青春アンセム盤。

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TKDさんが書いたカスタマーズボイス

(全85件)

マイペースで変わり者だったデヴィッド・バーマンが最後に残した奇跡みたいな1枚。9年前惜しくも解散したSILVER JEWSと周りのメンバーは違うけど、バーマンのソングライティングはなにも変わらず。ずっと大切にしたい1枚。

SILVER JEWS としては最後のアルバムとなる、2008年作。このあと突如解散したので、これが最後とわかっていたのかは知らないけど、これまでと何も変わらない“平常運転”。惜しくもデヴィッドバーマンは亡くなったけど、今なおUSインディでカルト的な人気者であることに間違いなし。こんなマイペースな大人になりたいもの。

カントリーテイストの音の温もりが加わった4作目。メロディの素晴らしさは名盤と言われる前作を継承しつつ、ほっこりとした優しはこちらの方が上かな。この辺が意外とアナログで手に入るのはうれしい限り。

惜しくも他界した変わり者デヴィッド・バーマン率いたバンドの2作目。名盤と言われる3作目は廃盤のようなのでこの2作目から。ペイヴメントのマルクマスが色は在籍していた事もあり、ペイヴメントのローファイ感をカントリー、フォークに落とした感じ。昔聴いたときなにも思わなかった気がするけど30歳越えた今は音外しまくりの唄が妙にぐっとくる。

2010年に復活を遂げたメンバーでは最後の作品となった、2016年作。曲数8曲収録時間1時間58分という彼ららしい集大成。SWANSはこのメンバーで最後と決まった作品はこれまでで1番美しい作品になるように感じる。30分近いタイトル曲を始め恐ろしさと美しさが共存する世界は圧巻。

前作で復活を遂げたマイケルジラ率いる新生SWANS。前作の復活作のおどろおどろしいブラックホールまで消える世界観も圧巻だったけど、新生SWANSの破壊力、恐ろしさを見せつけた最凶の1枚。

ただでさえ壮大なアルバムが多い彼らの中でもずば抜けた2時間22分の超大作。インタビューにもある通り再結成後のSWANSの世界観に限りなく近い。音楽としては異様ともとれる張りつめた緊張感、悪魔的なグルーヴ、想像のつかない奇抜なアレンジ、その先に見る事のできる美しさ。SWANSの世界にどっぷり浸かった僕的にはこれがベスト。

マイケル・ジラというカリスマが率いるSWANSという異能集団に想像意欲の底はないかも知れない。この92作も例外ではなく、SWANSは一度サウンドを聴くと何故かすぐにSWANSだとわかる。けどやっている事は単純ではなく毎回違って複雑。今作はSWANS流の呪縛的グランジ。

80年代後半SWANSが独自の美しさを追求し始め、その完成系へとたどり着いた91年作。呪縛的で悪魔的なグルーヴにも関わらず本作のおどろおどろしい美しさは別次元。かわいいウサギジャケもこの音を知っていると何故か恐ろしく見えるもの。次のアルバムでウサギ燃えちゃうし...。

現行のSWANSに通じる悪魔的で呪縛的なグルーヴが味わえる92年作。当時のハードコアの爆発的な疾走感やグランジの重さもSWANSの前では子供に見えてしまうほど。あまりの強烈さに当時からカルト的な人気だったようですが、今また評価されているのは素晴らしいかぎり。個人的にまずSWANSの世界に足を踏み入れるならオススメの1枚。

NY地下シーン及びUSオルタナの暗黒帝王。NYポストパンク期の記念すべきデビュー作。悪魔の音楽とも称されるサウンドにはまだ後の呪縛的なグルーヴは無いものの、ただただ重いビートと凶悪なノイズは圧巻。

相変わらず80年代から活動しているとは到底思えない挑戦的な仕上がり。なかでもレーベルメイトでもある奇才ベン・フロストの参加は大きく、攻撃的な音がスワンズという呪縛的なグルーヴに見事に。いや恐ろしい...。

1曲目から名曲。現行のドリームポップ〜シューゲイザーにも多大な影響力を与える彼らの最終作。彼らのアルバムに外れは無いので今からでもアルバム3枚アナログで揃えるべき。

名曲『Tugboat』を収録した1stアルバム。この手のサウンドはやはりレコードで持っていたい。なのでこの再発はうれしい限り。限定再発なので後悔する前に買っておくべき。

現在のドリームポップにも多大な影響を与える一枚。派手さを無く全編まったりとしたサイケデリアには不思議な魅力があり。個人的にこの手のサウンドが好きなのはもちろんですが、1枚のアルバムとして世界観が素晴らしく、是非アナログレコードで持っておく1枚。

さならがら奇才デンジャー・マウスが監督を務めるモリコーネオマージュの架空のイタリアン映画。砂漠を舞台に主演はジャック・ホワイトとノラ・ジョーンズ。悪くなる訳は無く、モリコーネの世界観をにアップデートしつつ、音楽のみにも関わらず、サントラでは無くしっかりとしたアルバムとして成り立っているのはお見事。

まるでインディシーンの重要人物が集結した豪華映画ともいえる一枚。この作品を残し自ら命を絶つマーク・リンカスが産み出す独自の世界観とデンジャー・マウスの確か音作りが見事。そこにリンチが加える視覚効果も素晴らしい。コンセプトアルバムとしてこれ以上完成された1枚はないのでは。

とにかく切ないくて、美しい。それはすごく身近に起こりえそうなリアルな切なさと、ファンタジー映画のようで純粋なラブストーリーのようでもある美しさ。胸を締め付ける悲しみは後にコラボする事になるデヴィッド・リンチの『エレファントマン』にも似た世界観。決して大成をしたとは良いがたいけど僕の中では00年代最高の1枚です。

ポストパンクともUSインディともともれる珍しいサウンド。ちょっとペイヴメントっぽい感じもあり。全員白パンな脱力ジャケも良い感じ。

無駄な物を全て排除したグルーヴは圧巻。
昨今のポストパンクリバイバルの核を担う存在として、かつてから話題だったけど文句のつけようがない完璧なデビューアルバム。徹底されたな美学に痺れる。

アイドルス、フォンテインズDCみたいに騒がれていないけど、実力は確かな熱血系ポストパンク。昨今のポストパンクはクールでホットなのが多いですが、そのなかでもかなり熱い方。男臭いというか田舎のおっさん見たいなヴィジュアルも熱い。

アイルランドはダブリンの狂犬。この時代に珍しくさらながらTHIS HEATとPOP GROUPとBIRTHDAY PARTYをクラッシュさせた感じ。UK地下の熱気を真空パックしたかのようなクールネスと熱気が同時に押し寄せるのもスゴイ。

最初は新鮮みは無く猛者ぞろいの昨今のポストパンクリバイバル勢のなかでは、それほどかな〜なんて思っていたけど、実は聴き込むほどに味が出てくるスルメ盤。ただクールを追いかけるのではない、どこなく屈折した美学が素晴らしい。フジロックでの初来日が楽しみ。

もっと早く出会いたかった青春アンセム盤。高校生の時に出会っていたらきっと僕の青春時代は違ったものになっていた。退屈だからといって女の子のおしりを追いかけるだけじゃダメだ。社会に中指立ててこのくらい騒げばきっと世界は変わる。そう教えてくれた青春アンセム盤。

何度目かのポストパンクリバイバルの昨今のインディシーン。JOY DIVISIONが崇拝されていた前回とは少し違い、今はWIRE、THE FALLなDIYなバンドが崇拝されているみたいだけど、このバンドは徹底したダークな美学からして前者のほう。いきなりメジャー作だけあってINTERPOLばりのスケールの大きさもあり。

間違いなく2020年のジャパニーズオルタナティヴロックを象徴するアルバム。そのコンセプトや音の作りまでお見事で恐ろしいほどの完成度。日本が世界に誇るべき唯一無二の傑作。

Novel

Nov3l

4:

★★★★

鋭利なカッティグギターが笑っちゃうくらいギャングオブフォー。もしくはミディアムミディアム。でももっと脱臼感あったり、メロディラインがわかりやすかったり現代的にアップデートされているのが面白い。昨今のポストパンクの流れでも異色。

昨今のUKポストパンクの流れとは少し違ったUKリーズのバンド。70年代後半のUK地下のヒリヒリとした空気感、SONIC YOUTHな荒くもクールなセンス、JAMES CHANCEなサックスとぺらぺらしたギターにはUS地下“NO WAVE”の質感も。この時代に彼らが登場したのはおもしろい流れ。ジャケやヴィジュアルもオリジナルポストパンク好きにはたまらない。

このバンドがいるから今のUKインディシーンがおもしろくなった。そういっても過言じゃない。音の方はポストパンクともサイケともダヴともとれるごった煮感がクール。BLACK MIDI、GOAT GIRL、SORRY、SQUID、DRY CLEANING...あげるときり無いほどの影響力。

美しい...。かつてはオーストラリアの狂犬と恐れられた孤高のカリスマが息子の死を経て見た、天国のような絶景。悲しみにくれる男の唄声に震えて涙する、こんな感覚は初めて。僕のなかで10年代も見事に締めくくった2019年のぶっちぎり年間ベスト。

今やUKインディシーンを代表するポストパンクバンドとなったブレイク作。20年代間違いなく、くるであろう何度目かのポストパンクリバイバルはこのバンドが登場したから。沸点すれすれの熱量と恐ろしいまでに冷ややかで鋭利な音のグルーヴがクール。

まだ2枚のアルバムしかリリースしてないのに、アイドルスのカリスマ性はスゴイ。彼らの登場によりこのヘビー・ラングスなんて恐ろしいバンドも登場。でもって、その2バンドでスプリットって... やることが熱過ぎる。

アイドルスとのスプリットシングルで話題となった、熱きポストパンクバンド。アイドルスにしろフォンテインズDCにしろ、昨今のポストパンクは本当に熱い。その中でも格段に熱量高いのが彼ら。熱過ぎて逆にめちゃくちゃクール。なんと言うか“男は黙って聴け!”が正しいコメントかと。

名門〈4AD〉と契約したバンド名も最高なUK次世代のポストパンクバンド。アルバムリリース前の2枚のEPをコンパイルした12インチ。昨今のUKシーンはTHE FALL、WIREさながらのドライな質感が主流だけど、このバンドもまさにそれ。(バンド名からしてね...)そこにSONIC YOUTHさながらの熱量も加わるからとにかくクール。SORRY、SQUIDに続く注目株。

シーンを変えた07年の『Untrue』以降、結局10年代は結局1枚もアルバムをリリースしてない、ってなんか謎めいた感じもクールな孤高の天才。これまでにリリースしたシングルをコンパイルした編集盤。曲自体、時もバラバラに単体でリリースされているにも関わらず、統一されたモノクロームなサイバーパンクの世界観はさすが。

これは良い!これまでの印象でなんとなくテーム・インパラっぽいサイケバンドだと思っていたけど、もっと音楽性はUSインディに近くて、エリオット・スミス、スパークルホースに近いノスタルジックなメロディと感動的なアレンジのセンスあり。1曲目の“TITLE TRACK”から涙。ダイナソーJRばりに青春爆発の“OUCH(YUP)”も最高。

登場時は黒いジェームス・ブレイクなんて言われてた黒人ビートメイカー&シンガー3年ぶりの5作目。今となってはこの手の所謂インディR&Bは珍しく無いけど、その中ではやはりクオリティ高め。ソウルフルな唄声と乾いたブルージーなバンドサウンドが良し。

当時電気グルーヴの石野卓球氏はあるレコード屋に買い物に行ったとき、このアルバムの冒頭が流れ、その素晴らしさにアルバム全てが終わるまでずっと、そのレコード屋にいたらしい。そんな逸話もある6作目。そしてその冒頭を飾るのが、バンドの全てを物語る名曲中の名曲『Regret』だ。泣いて笑って踊れるニュー・オーダーの魅力...まずはこれを聴けば全てがわかる。

当時、聖地イビザでダンスミュージックを聴き遊び回っていたという時期に実際にイビザで作成された彼らの中でもダンスミュージック色が最も強い5作目。バレアリック〜アシッドハウスまで網羅しておりその中には彼ららしい切ないメロディもあり。ダンス側面が強いなかにもこれぞニュー・オーダーな『All the Way』少し内向的な『Run』等 隠れた良曲も収録。

彼らの功績はダンスミュージックを消化したポストパンクというのが大方の言われなきがするけど、それは彼らの磨かれたメランコリックな美しくも切ないメロディがあってこそ。その事を決定づけるのが今作で、今作はどちらかというと90年代のUKロックにも影響を与えたであろうギターロック。その中で実は異色な切ないメロディの中にダンスビートを取り入れた『Bizarre Love Triangle』は名曲中の名曲。

『Blue Monday』の大成により一気にダンスミュージックの要素を強めていったバンドの勢いが最も色濃く出た85年作。このアルバムからシングル曲も収録されるようになったこともあり、今でもライブで演奏される名曲『The Perfect Kiss』が最も印象的なのは明白だけど、ネオサイケな隠れた名曲『Sunrise』等実はどれもがダンスミュージックというわけでも無いのもおもしろい。

イアン・カーティスとの幻影が徐々に薄れ、新たにシンセを大胆導入。バンドとして、ニュー・オーダーとして新たな道を歩み始めた初期の傑作。その象徴とも言えるオープニング『Age of Consent』は美しいメロディとどこか儚いバーナード・サムナーの唄声が胸を締め付ける名曲。また同時期のダンス路線の代表曲『Blue Monday』は本作には未収録でアルバム全体として完成された1枚に。

イアン・カーティスの死を経て新たな道を歩み始めた彼らの、決して記念すべきとは言えないデビュー作。まだ今のニュー・オーダーの代名詞として語られるエレクトロポップは無く、イアン・カーティスとの幻影が...。それでも後に開花するポップなメロディラインは確かにあり、当時の事は知らないけど思わず涙が出る切なさも。

これはスゴイ...。2014年以降世界の美術館等でスタートした『3-D』ライブを音源化したフルヴォリュームの9枚組LP BOX当然、完全再現された『Autobahn』〜『Tour de France』までの計8作品(『The Mix』は2枚組)を網羅しておりファンとしてはマスト。なにより、ライブとは言えリマスターとも違う完全なアップデート音源であることが素晴らしい。

なぜか76年と81年ライブの2in1仕様。ジャケの雰囲気と時期からして76年は『Man Machine』からかなと思ったら『Autobahn』から2曲のみ。こんなライブやったのかな〜と思いつつ、81年は彼らの代表曲をそこそこ網羅していて、『The Mix』以降今となってはライブ音源は大幅にアップデートされている為、この時期のライブ音源は貴重。

これまた貴重音源が出てきたもの...。とはいえ恐らく74-75年に行われた『Autbahn』ツアーの音源で、だとすると90年代に一度音源化されているはず。(曖昧で申し訳ないです)とはいえ貴重音源である事は間違いないので、数多くいるであろうクラフトワークの熱狂的ファンならマスト。この手のライブ盤の中ではジャケも◎

これはものすごい物が出てきたものだ...。昨今アナログでもこの類いの発掘ライブ盤がリリースされているけど、まさかクラフトワークが出てくるとは。それも『アウトバーン』よりもっと以前である最初期の71年ライブ。正直音質は微妙でしたが、ラルフ・ヒュッター、クラウス・ディンガー、ミヒャエル・ローターのライブ盤というだけで買い。

83年リリースしたシングル12インチの表題曲を元に、“ツールド・フランス”の100周年にリリースされた、03年作。ツールドフランスのサウンドトラックとも言える内容で、最新機材を元に自転車の音までもサンプリングしながら、クリアかつ爽快な疾走感はお見事。レトロなテクノポップ『Vitamin』等良曲も多い。

91年当時クラフトワークを始めとした電子音楽に影響を受けたテクノ〜ハウスが台頭し、それに逆に感化され、最新機材で自身の作品アップデートさせたリメイク作。この時点で既に20年近く音に徹底的に拘ってきた彼らなら当然と言えば当然だけど音のクオリティは驚くほど。さらに音質をあげただけではなく、当時のテクノ〜ハウスを見事に消化しており、全ての曲がとにかくポップに進化。

そのイメージ故なのかリマスターの際に『Electric Cafe』から収録曲『Techno Pop』にタイトルが入れ替えられた86年作。当時の最新機材を手にし格段に音の処理がクリアになり、現在のクラフトワークに通じる面もあり。途中参加のメンバー、カール・バルトスがソングライティングにもさんかしており、ポップなメロディも多く収録。

(全85件)