カスタマーズボイス一覧

ブルー・マイナー / The Great Jazz Trio

後を絶たないハンク翁の作品のなかには、R・ガンバリーニなる大して上手くもない御仁に付き合ったご苦労様録音もありますが、このたびの一枚は素晴しい、いや、凄いです。「ニカの夢」をはじめ、あたかも往年のS・スティット共演の「貴方なしでは」同様、イントロだけであまりの上手さにノックアウト。近年のベスト・ワンでしょう。

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カワサキヤさんが書いたカスタマーズボイス

(全100件)

モノラルながらアメリカCBSの往年の名盤の復刻で、音質も最良です。ミトロプーロスの二曲は、いずれも素晴らしいですが、10番の見事なこと誠に魅力的。クルツの9番も立派です。タワーレコード復刻の大ヒットです。

アドルフ・ブッシュのデンマーク録音のべートーベンの協奏曲、新発見のようですが、ブッシュの至芸を十分に堪能出来ます。従来の兄フリッツとのニューヨーク盤より音質も良くファンには堪えられません。

ブーレーズのドビュッシーはグラモフォンのデジタル再録音もありますが、このCBSへの選集はまた格別な出来上がりです。作品じたいやや地味な印象のある遊戯などを聴いても、じつに明晰な指揮の力で、ドビュッシーを聴く喜びに浸ることが出来ます。ニューフィルハーモニア管、クリーブランド管からこれほどのフランスの響きを紡ぎ出したブーレーズには脱帽します。復刻の音質も見事。

ビング・クロスビーの娯楽映画として、何度観ても心温まる名作。さすがはビリー・ワイルダー監督と、その巧みな演出に唸ってしまいます。ヨハン・シュトラウスの表題曲をはじめスッぺの軽騎兵など、クラシックのアレンジに加え、ビングの甘美な歌声が堪能出来る「奥様、お手をどうぞ」など音楽監督ビクター・ヤングの鮮やかな音楽構成。才人を揃えて繰り広げるビングの大傑作。1:47分しみじみとした懐かしい映画です。

ドホナー二の爽やかな好演。クリーブランドには有名なセルの振ったシューマンの全集がありますが、ドホナー二のこの全集は録音がまた極上に良いこともあって、爽快感あふれる仕上がり。肩肘張らずに楽しめると思います。楽団の技量は相変わらず高いです。

なんとも嬉しい再発売。ウィーンの至宝ウェラーカルテットの洒落た名演奏として室内楽愛好家から密かに愛されてきたカルテット・パーティがオリジナルジャケットで復刻とは流石にタワーレコード!ワルター・ウェラーの魅力満開。箱モノ輸入盤勿論持ってますがジャケットだけで買います。

ウィーン室内合奏団の数多い録音のなかでも空前絶後の名演、プリンツのウェーバーのクラリネット五重奏曲が久々の復刻という歓びに加え、念願だったヒンデミットやハイドンまで完全CD化とは、この上ない感激です。史上最高のメンバーによる超名演の数々を堪能しましょう!

酔いどれテナーのポール・ゴンザルベスが延々20数コーラスのソロを吹く「クレッシェンド・イン・ブルー」が何度聴いても興奮状態の爆演。が、実はその大ブローの後、エリントンのピアノのコードひとつで音楽がガラリと変わり、シンフォニックな大団円に突き進んでゆく様が、更に偉大だと思うに至りました。エリントンにしか出来ない怖ろしい至芸です。

LP時代から聴き続けておりますが、このファーゴのエリントンは、ライヴならではの名演奏です。ジミー・ブラントンのベースも比較的クリアーに入っています。好事家のプライベート録音ですので、けして録音が良いと言う訳でもありませんが、顔ぶれが素晴らしく、エリントニアンを自認する方は必携です。当盤が知られたのは、亡き油井正一氏の評論に依るところが大であったことは申すまでもありません。

ザンデルリンクのペートーヴェンは、読売日響時代何度か聴いておりましたが、その誠実さと、第九などで、ここぞとばかり燃えてくる指揮姿が懐かしく想いだされます。すでに海外の廉価版でCDになっているとは申せ、完全復刻は有り難い。改めてじっくり聴きたいです。ケンペやクーべリックの全集同様に、持っていたい一組。

立派な仕上がりで大いに満足です。ライヴ収録が奏功し音に緊張感があり、近頃の名歌手であるドーメンやディーン・スミスらも、ややバラつきはあるにせよ大健闘。ボッケルマンやグラインドルなど往年の大歌手の芸を求めるのは、無い物ねだり。現代のスタンダードとして何回も聴くに値する名演。

未だにこのようなボックス・セットが、しかも新発売の音源を含んで発売されるのは、流石はホロヴィッツ。筆者のお目当てはセルとのチャイコフスキーの協奏曲のリマスターですが、数あるホロヴィッツのチャイコフスキーのなかで最もスリリングなもの。イタリアのモヴィメントムジカでCD化されてから二十数年、遂に正規盤として登場です。またDVDの、オン・テレビジョン、ようやく発売となりました。感激です!

ジュリアード一回目のステレオ録音によるハイドン・セット。この緑陰のジャケットを見るだけで胸が躍ります。ロバート・マンの隣にイシドーア・コーエンが居て、ヒリアーのヴィオラに神様アダムのチェロというジュリアード史上最強のメンバーによる、溌剌とした名演奏。こうでなくては、ジュリアードとは言えません。それ程に魅力的な、アメリカ黄金時代の記録です。

渋く武骨なステレオ期のブダペストカルテットが、西欧音楽の奥座敷とも言うべきブラームスの室内楽を奏でるので、およそ甘美な調べとは正反対の峻厳すぎる印象を与えます。これが不思議なもので、他の団体を色々と聴いてゆくと、ブダペストほど立派で、説得力のある演奏は無いと思うようになり、第二番のフィナーレやゼルキンと組んだピアノ五重奏曲の第三楽章あたり、息もつかせぬ大きな芸格に圧倒されます。

発売当時、帝王ふたりによる「皇帝」という触れ込みで、大いに売れた一枚です。ワイセンベルクの宝石を散りばめた音色に、カラヤンとベルリンフィルがEMI のホ-ルト-ンたっぷりの贅沢なサウンドを楽しませます。まさにサウンド。あまりに外面的に過ぎるとの評もありましたが、技巧の爽快なことは鮮やかなものです。ワイセンベルクを偲ぶにふさわしい記念碑です。

ドイツグラモフォンの室内楽の秘宝、ケッケルト四重奏団のベート-ヴェンが遂にCD化されました。慶賀にたえません。ケッケルトの名はモノラルからステレオ初期のカタロクを賑わした名団体ながら、現在、殆ど忘れられております。一世を風靡した腕前は、カルテットの愛好家には堪らない魅力があります。それを語るのに誰よりも相応しい幸松肇さんのライナーノ-トがついているのかまた格別です。

クレフ、ヴァーヴのデ・フランコの夥しい録音の中にあって、当盤は哀愁漂う「枯葉」の名演で矢張り持っていたい一枚に挙げられよう。「クッキン・ザ・ブルース」と並ぶ愛すべき名盤。


1956年7月、ニューポート・ジャズ・フェスの掉尾を飾った実況録音。テナーのポール・ゴンザルヴェスが27コーラスのソロをとるディミヌエンド・イン・ブルー・クレッシェンド・イン・ブルーがたまらない。聴衆を煽り、また煽られて、バンド全体が異様な盛り上がりを見せる様は圧巻である。

ビバップの立役者ガレスピーは盟友チャーリー・パーカーの没後、念願のビッグバンド活動で一時代を築いた。そのガレスピー楽団のベストワンがこれ。御大に加え天才児リー・モーガンやベニー・ゴルソン、アル・グレイらが並ぶ布陣は史上最強。まさに猛り狂うマンテカ。亡き、亡きトランペットの天才クリフォード・ブラウンに捧ぐアイ・リメンバー・クリフォードは、鎮魂の名奏

名盤の誉高きデクスター後期の傑作。中でも哀愁と情熱が交錯する驚くべき熱演カタロニアの夜がたまらない。テテ・モントリューの青白い炎のようなアクの強いピアノとデクスターの熱いテナーが互いに煽り煽られ聴く者を興奮の坩堝へ。スティープルチェイスの看板だった両雄の最良の姿を記録した一曲と断言いたします

一曲目の「捧ぐるは愛のみ」からソニースティットの驚異的な至芸が展開する大名盤。近頃の評論家はジャズジャイアンツを選ぶに何故かスティットを挙げませんが、チャーリーパーカーの次にサックスが上手いのがスティットであること、絶対の真実です。筆者は昭和55年秋の読売ホールで聴きましたが、腰が抜ける思いでした。その晩目黒のスタジオで録音した「グッドライフ」はいまは廃盤かな?さらに素晴らしいのですが。

とうとうDVDになりましたか。レーザーディスクで出た折、あのマタチッチの大きな芸格と無骨のように見えて、実は繊細な魔術を堪能しました。ようやくDVDで永久保存とは嬉しい限りです。この前年の3月にウィーンの楽友協会でウィーン響を振った9番(アマデオ)と並ぶ晩年のマタチッチのブルックナーの神々しいまでの芸脈がやっと復活しました。感涙の一枚です。

フレッチャー ヘンダーソンの魅力は鮮やかやなアレンジと花形ソロイストの見事な組み合わせにありますが、中でも当盤に収録のスタンピードはトランペットの偉才ジョー・スミスの感動的な妙技が堪能出来ます。かつてジャズ評論の良心粟村政昭氏は、これを聴いて感動せぬ奴は人間ではないと思う、と書いた。その通りの驚くべき名演!が入っています。必携盤

ドビュッシーの高弟アンゲルブレシュトによる名演奏がこのような丁寧な復刻で容易に入手出来るのは有難いことです。ソルボンヌ大学裏の白い貴婦人では初版のLPがいつも高値で買われてゆく、そんなパリっ子達の永遠の憧れ。テスタメントで3枚CDになりました

晩年のホロウ゛ィッツの録音には不調に終わった初来日の印象から二の足を踏むむきも多いが、モスクワは二度目の来日と同様に流石はホロウ゛ィッツという瞬間が幾たびも実感できる熱演です。あの世界ツアーを実現したピーター・ゲルプこそ現在のMETの総支配人です。

この日聖フローリアン教会に演奏を聴きにきたノウ゛ァークが ハース版の使用を詫びた朝比奈隆に向かって「版の問題などどうでもいい。こんな演奏は初めて聴いた。素晴らしい」と述べたと伝えられる伝説的な演奏。後年の演奏には、これより優れた演奏もあるが、ノウ゛ァークが感激しただけの事はあるしみじみとした名演。

ハイドンのパリ・セットの最高の名演であり、これだけあれば十分と言っても過言ではありません。83番めんどりの1楽章など、清潔な音色の織りなす構成美にいつも酔いしれてしまいます。ザンデルリンクの極めつけのレコードです。

最高の名演。深い呼吸から繰り出されるクレンペラーならではの大浪漫。あまりにも悠然たるテンポと思ううちに、マーラーの怪奇な音の骨組みが赤裸々となる驚異的名演奏 これ以外受け付けなくなること必定です。

ついに復活です!1986年のCD化の後、数年で廃盤。待つこと20年、ことし一番の慶事です。何と言っても、一曲目のノー・モア・ブルース。潮騒に聞こえる子供の声・・・やがてあの名旋律が。御大をはじめ、細身のアルトが程の良いレオ・ライト、そしてこの後、映画・TV界の寵児となるラロ・シフリンの洒落たピアノを従え御大が聴かせる余裕のボッサ。極め付きの一枚。

後を絶たないハンク翁の作品のなかには、R・ガンバリーニなる大して上手くもない御仁に付き合ったご苦労様録音もありますが、このたびの一枚は素晴しい、いや、凄いです。「ニカの夢」をはじめ、あたかも往年のS・スティット共演の「貴方なしでは」同様、イントロだけであまりの上手さにノックアウト。近年のベスト・ワンでしょう。

レコード史上最初のハイドン交響曲全集として有名なこの録音が、かくも廉価で入手できるとは隔世の感があります。LP初出、大木正興さんが、我々はハイドンの大きな仕事をはじめてこうして聴く事ができる・・・と感慨深く記したのは、もう三十年の昔になりますね。演奏は、今でも全集ではベストワンと思います。

オイストラフの、太陽のような、明るく線の太い芸風は、メロディアのモノラル時代から圧倒的な存在感を示していますが、これらEMI時代の録音でも、その魅力は失われていません。
晩年になりますが、マキシムと共演したショスタコーヴィッチのステレオ録音の協奏曲など、今なお聴くものを興奮させます。国内廃盤の多いEMI録音がコンプリートで再発、ファンには堪えられないセットです。

独仏協会盤に比して、遜色の無い音質で知られるTAHRAのフルトヴェングラー。あまりに見事な音に感涙したベルリン復帰演奏会ライヴの「田園」や「運命」、さらに驚いた「ルツェルンの第9」など、演奏は無論、丁寧な復刻には定評があります。90年代のフルトヴェングラー復刻を先導したTAHRAの仕事には今も畏敬の念を覚えます。私事ながら5月にティタニア・パラストを訪れました。想いをこめて絶対の推奨盤。

5つ星でもよいのですが、シャープなクライバーから怪物的なマタチッチまで「魔弾」も数々のアプローチがありますので、星ひとつは保留。が、ベーム党員には堪えられない力の入った名演です。もっとも筆者の想いは十年以前昔に某海賊レーベルでCD化された演奏に拠っており、今回は正規のORF蔵出し盤。音質の向上も楽しみです。

OTAKENのフルトヴェングラーでは、ルツェルン&バイロイトの第9で、別次元の音質に驚愕して参りました。板起しでなく、最良のマスター・コピーを独自に入手するところに、MYTHOSはじめ雨後の筍のごとき各社の復刻とは、一線を画する美学があります。このCDの誕生で、過去すべての同盤の復刻CDは、(あの優しい音造りが忘れがたいイタリアEMIの全集に未練を残しながらも)無用となるでしょう。世紀の名復刻!

弦楽四重奏のファンにとって、幸松肇先生のお名前は、神様と申し上げるほかはありません。「レコード芸術」誌の1978年4月号の四重奏団特集や、近年書籍化された「LP手帖」誌の大連載などは、カルテット愛好家のバイブルです。改めて碩学の文章に触れる幸福を実感いたします。出版に感謝。

バリリやスメタナの均整のとれた演奏で楽曲の骨組みを呑みこんでから聴けば、たちまち魅力に開眼です。A・ベルクSQ以後のご連中がいかに技術的に進歩しようとも、この全集の巧さは別格です。ラズモフスキー第3番のフィナーレの怒涛の有様、大フーガに聴く初め撚れていた糸が、やがて見事に音の大伽藍を描くすがたなど、歌舞伎、そして映画でも大名優だった二代目鴈治郎のごとき驚異的名人芸。

近頃の復刻競争は凄まじいの一語に尽き、流石のフルトヴェングラー党も、いささか辟易するところがありますが、このオタケン・レコードのバイロイトの第9は、一聴たちまち驚嘆!しました。文字通り、次元が違う音であり、単にリアルというのでなく、当日の異様なまでの興奮が、CDでは初めて捉えられたと言っても過言ではありません。プライヴェート・レーベルMYTHOSのプログラム付き復刻盤にも優る衝撃のCDです。

ついに出た!DVDが商品化されて以来、これほどの歓びはありません!ルチア・ポップのすべてのディスクのなかで、このスザンナの魅力は絶対の一位!最高の舞台です。加えて豪華絢爛たるキャストと、尋常でない輝きを放つベーム&ベスト・メンバーのウィーン・フィル。フィナーレでカーテンが閉まりかけると、我慢できずに、満場の観客から怒涛のごとき拍手がおこるあたり、オペラの歓喜これに極まるの感があります。

ついにDVDになりました。何と言ってもスティーブン・ヒルでしょう。P.グレーブスとは違った値打ちがあります。前後ニ編にわたる「刑務所脱走作戦」など、その演出、音楽(むろんラロ・シフリン)、はては無名時代の愛川欽也氏が吹き替えを勤める敵側の将兵に至るまで、スパイ大作戦の魅力が満載です。シナモンの山東昭子、ローランの納谷悟朗、無論リーダーの若山御大以下、声優の芸術という点でも不滅の価値がありましょう。

初顔合わせなので、第1楽章の前半などに朝比奈翁の思いが完全に鳴りきっていないもどかしさを感ずる部分もありますが、全曲を聴き終わって、やっぱり良かったと深い感銘を覚えました。大変な仕事をなさったと思います。じつに立派な舞台です。

鈴木勲のベスト・ワンではないでしょうか。何と言っても2曲目の名演につきます。ジャッキー・マクリーンのスウィート・ラヴ・オヴ・マイン(「デイモンズ・ダンス」)と同曲ですが、この鈴木勲の力演は最高です。日本のジャズ史に残る一枚。

ギレリスのベートーヴェンは、それぞれが強靭なテクニックに裏付けられた名演揃いです。なかでもわたくしのお気に入りは、25番、26番、27番の3曲。たしかLP発売時に、一枚に入っていたと思います。鮮やかな技術ですが、けれん味のない素朴さが、また格別の魅力。

かつてミルシティンのキャピトル、EMI系の全協奏曲録音の国内盤CD化が東芝EMIで企画されたことがあった。「ミルシティンの芸術・器楽曲・室内楽曲編」のコンプリートCD化に続いて期待されたが、実現しなかった。それっきり忘れられたプロコフィエフの協奏曲第1番が遂にCD化された。あの高貴なシルバー・トーンがオーケストラの中から浮かび上がる瞬間を再び堪能できる。慶賀に堪えない。

あらゆるチェロの演奏の中でも、このフルニエのベートーヴェンは格別のものです。DGやヘリオドールから出たLP以来、どれほど聴いたか知れません。ケンプとのフランスでの録音も滋味掬すべきものがありますが、「チェロのプリンス」の音はやっぱりこちらでしょう。グルダの瑞々しいピアノがまた大変な清涼感。

申すまでもない永遠の名演奏。1966年の録音ゆえ、流石のブダペストSQも、幾分、腕に歳をとった部分はある。しかしながら、その深い響き、大きな造形、そしてツボを押さえた旨味は、やはりブダペストならでは。細味の音の中から、大きな伽藍が見えてくるようなブダペストの世界は、格別です。

この古典的名盤が、この値段で入手できるとは。ブダペストSQを近頃では「大味で、アナクロ」という声がありますが、とんでもない。カルテットの大衆化という時代の波の中で彼らの果たした仕事を、忘れるわけには参りません。好き嫌いを超えて一度は聴かねばなりません。彼ら無しには、ジュリアード以降のSQ論は存在しません。(ただし、当録音の第2VNは、たしかゴロデツキーではないかしら)

およそこれほどホットなアルトのバトルは無いでしょう。そして妙なる音色です。「チュニジアの夜」の決定的名演をはじめ、全盛期の両雄によるみごとな応酬を聴くことができます。
飽きのこない永遠の名盤。

星1つのマイナスは録音の古さ故ですが、従来の正規盤よりも音が良いという声もあります。中身はもう、申すまでも無く、カラス&クラウスの魅力満点。但し、父ジェルモンはスカラ座ライヴのバスティアニーニという訳には参りませんが。「パールもなかなかやるな」というところでしょうか。ファンは必携です。

カラヤンのハイドンは、後のDGの新録音が有名になった感がありますが、この1枚も忘れられません。EMI独特のたっぷりとした残響をともなっていかにもゴージャスなカラヤン・サウンドを楽しませます。東芝日本盤のジャケットも懐かしい。

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