メンバーズレビュー一覧

小林愛実~第18回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ / 小林愛実

本番一発勝負の気合いが感じられます。ゆったりした曲や速い曲でもテンポがぐっと落ちるときのよく歌う感情豊かな表現がとてもよかったです。ショパンの名曲集としても楽しめます。

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YXさんが書いたメンバーズレビュー

(全51件)

高橋悠治の名盤中の名盤。LP初出時のジャケットを再現してくれたのも嬉しいです。演奏はプリパレーションの倍音がよく鳴って綺麗なのとリズムのノリがとにかく楽しそうで、聴き手もくつろいで楽しめます。今回のマスタリングで倍音成分がより綺麗に出るのを期待します。

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意外となかった初演オーケストラによる「トゥーランガリーラ交響曲」。ユジャ・ワンの躍動感のあるピアノがこの曲の新たな魅力になっています。オーケストラも粒立ちの良い鮮明な録音です。ブックレットはこの録音の演奏風景、メシアン自筆の草稿や楽譜、メシアン、クーセヴィツキー、コープランド、バーンスタインらの集合写真、初演時のプログラム(第5楽章で休憩)、演奏評、演奏者の写真、小澤征爾による演奏風景などが紹介されているのでフィジカルがオススメです。

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LATERAL

Brian Eno、他

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

Thursday Afternoonを★5とすると4。全体にイーノによる持続音のatmosphereの中で、ビーティー・ウルフが弾くギターがDiscreet Musicと同じ手法で等間隔に少しずつ減衰して消えていく音楽です。64分のatmosphereをゆったり楽しめます。国内流通仕様の日本語解説はライターの感想文です。メーカーのサイトの商品紹介の方がずっと役に立ちます。

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もともと過去の記録としてのアウトテイク集をジャイルズがリマスターする意味があるのか疑問です。買うなら国内盤8CDですが、未発表はたった13曲しかないし、スーパー・デラックスの再録は不要です。さらに詳細がわかるまで手を出さない方が無難だと思います。

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Takemitsu: Chamber Music / Ensemble Kai

酒井淳

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

名盤。どの曲も充実した演奏で、特にBetween tidesとA Way a Loneはとても繊細です。メンバーの表記は小川英知香, 竹澤健(Vl), 飛澤浩人(Va), 酒井淳(Vc), 永野英樹(Pf)。武満徹の室内楽では、Robert Aitken: New Music Concerts Ensemble「日本作曲家選輯 武満徹」と曲が被らないので両方オススメ。

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サティ・ファンタジー全集

島田璃里

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

1948年京都生まれ。バルビエに師事。1970~80年代に小杉武久、鈴木昭男、松平頼暁、山下洋輔ら現代音楽の錚々たるアーティストと共演したレコードがありました。この3枚組CDはSony Classical SM3K 52508という海外盤がありました。ユスピュとソクラート (ジョン・ケージ編曲)や、パラードも2台のピアノによる全曲版(山口博史編曲)はいずれも初録音。高橋悠治やアキの現役盤では聴けないので貴重です。CD3の録音は1-14が1987年10/4石橋メモリアルホール、15が同年7/1 福島ホール。ヴェクサシオンは12分50秒あります。期待度★★★★★。

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quatuor diotima boulezで検索するとPentatoneのサイトで試聴できます。ブーレーズの「弦楽合奏のための書」がベルクの「抒情組曲」の弦楽合奏版のように楽しめたので、同じく原曲の弦楽四重奏版も楽しめるだろうというのがこの曲に親しんだきっかけです。この四重奏団の2012年最終改訂版も充分にいい演奏なので、今回の収穫はマヌリによる「IV」補筆完成版。ほぼ12分に及ぶ最長の緩徐楽章(IIIcとVも緩徐楽章なので3つ続く)。私は「プリ・スロン・プリ」ふうの美しい楽章のように感じ、ブーレーズへのオマージュのようだと思いました。

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シーズンズ

高橋悠治

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

試聴できます。前半2曲ははっきり言って楽しくないです。私は「ザ・シーズンズ 」がいちばん気に入りました。「トッカータ」も変化に富んで楽しいです。「チープ・イミテーション」は全曲版が高橋アキの演奏で3種あります。特にモートン・フェルドマン編曲版が面白いです。ほかにサティの「ソクラート」と並べて収録したヘルベルト・ヘンク盤もオススメ。

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Terry Riley: The 3 Generations Trio

Terry Riley

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

メーカーのサイトで「G Song」を聴いて買いました。『Lifespan』(1975)収録のサックスと電子オルガンのための3分ほどの愛らしい曲で、のちにクロノス・カルテットのために編曲した録音が2つあります。このCDではライリーのヴォーカルから始まり、ピアノ、ギター、バイオリンがユニゾンまたは3度のハーモニーで共演しています。とても親しみやすい演奏です。ライリー自身も愛着があるのでしょう。ほかに「カマルグの声」ではラーガのようなライリーの声と引き延ばされた瞑想的な音楽が、「シュリ・キャメル再訪」では原曲のリズムやパターンに乗せた即興的な演奏が楽しいです。

以下、収録内容。
Camargue Voices (19:48), MissiGono (part 3) (9:37), G Song (6:08), Ebony Horns (17:51), LLantro (from Cantos Desiertos) (4:54). Shri Camel (revisited) (16:45), Applause (1:24)

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New Vienna

Keith Jarrett

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

「学友協会」ではなく「楽友協会」。学生協じゃないんだから。このコンサートツアーのCD未発売2つのうちの1つ。既発売3つがどれもよかったので期待しています。

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ブーレーズが尖っていた頃のソニー・クラシカル録音をオリジナル(+ボーナストラック)の形で収録。ドビュッシー[CD4, 9, 17]や『火の鳥』(全曲)[CD32]など以前発売の商品より音質改善しています。数ある『ル・マルトー・サン・メートル』は[CD25]がいちばん好きです。アントルモンのラヴェル:『ピアノ協奏曲ト長調』[CD20]やベリオ:『アレルヤII』以外[CD34]は収録したのに、ウェーベルン作品集[CD46, 47]のブーレーズ指揮以外の作品やラヴェル「ジャンヌの扇」、序曲「シェラザード」は収録していません。Pierre Boulez Conducts Anton Webern Complete Works Op.1-Op.31とPierre Boulez Conducts Ravelは入手または手放さないでおきましょう。私が2016年購入時は17,792円でした。

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intoxicateの再入荷は初めて経験しました。速攻で注文しました。諦めていたのですが、欲しい物リストの入荷通知、ありがとうございました。

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音楽史に新たな出来事を刻んだ1964年の作品の60周年という記念碑的演奏・録音なので購入したが、如何せん曲が面白いわけではない。出演は、テリー・ライリー、SARA(宮本沙羅)、永田砂知子、大野由美子(Buffalo Daughter)、ヨシダダイキチ、蓮沼執太、AYA(ooioo)など総勢41名、67分。演奏は時間経過によって基本4拍子・5拍子・6拍子などに聞こえるパルスがあり、リズム・強弱・楽器編成など各部分の構成(!)も変化に富んでいるので1968年盤よりは楽しく聴けた。紙ジャケットは二つ折りの封筒のようなつくりで、私はCDと内袋を一度出したきり元に戻せなかった。笑

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out of noise - R

坂本龍一

1:
☆☆☆☆☆
★★★★★

to stanfordが入っていないから買わない。最後の1つ前の清涼な印象がよかったのに。composition 0919も「1曲目にリピートしても自然に聴けますね」と坂本が意図したのに2009年の作品ではない?未発表曲を追加しては台無し。音源は本人がリマスタリングとあるがアルバムの流れは本人を無視。がっかり。

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「鳥のカタログ」のタイトルは13種ですが曲中には77種の鳥の歌が入っています。「ニワムシクイ」は15種。解説は各トラックの何分何秒に、どの鳥がどのように(元気に、歓ばしげに等)鳴くのか、さらに鳥の飛翔や風景の時間変化の描写に至るまで、詳細なタイムテーブルになっていて、音楽の内容が文字通り手に取るようにわかります。演奏も切れ味良く、この曲集の魅力を初めて実感しました。なお総演奏時間は「約3時間半」ではなく「鳥のカタログ」2時間33分38秒と「ニワムシクイ」27分44秒です。「イヴォンヌ・ロリオ」は「I.」ではなく「Y.」。内容を知らずに紹介を書くのはやめましょう。

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「時の形」はNHKの芸術祭参加番組による唯一の録音。オーケストラとピアノのデュオでそのコントラストがたいへん美しい。ビートルズのA Day in the Lifeの最後の音を高さ・長さ・強弱を変えて繰り返すような響き。のちのモートン・フェルドマンの「ピアノと弦楽四重奏」に通じるものを感じた。この曲はテープから、他は盤起こし。次は「佐藤紀雄と二人の作曲家」をぜひ。

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ディヴェルティメント第15番「ロドロン伯爵家の夜の音楽第2番」でピリオド楽器&奏法のものは少ない。ピリオド奏法ではないコレギウム・アウレウムを除くとたぶん唯一の録音ではないか。ホルン2人と弦楽各1人による颯爽としてメリハリの効いた演奏が魅力。セレナータ・ノットゥルナはカデンツァが斬新で面白い。アイネ・クライネ・ナハトムジークは朝の目覚めのように清々しい。

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「線の音楽」と並ぶジャケットアート、作品、演奏とも申し分ない傑作の待望の復刻。次はぜひ「時の形」のCD化を。

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「パリのアメリカ人」が収穫。タクシー・ホーンがA、B、C、Dの音程ではなく、正しい音程は作曲家が監修した1929年録音の、AbとBb(中央Cの上)、高音D(その3度上)、低音A(中央Cの3度下)である、というのが2つのクリティカル・エディション。ほかにサキソフォンの扱いが異なる。ノーカット版は15分頃からあとがまるで別な曲で新鮮。「アメリカ」は打楽器(特殊楽器も含む)ばかりが派手で音楽の構造がよく見えてこないのが残念。「ハ調の交響曲」は私には中心ではなくオマケだった。

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kuniko plays reich II

加藤訓子

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

全体にこれ以上望めない完璧な演奏だが、特に前半2曲が凄い。リズムとモアレのようなずれが精密で音楽の構造が透けて見えるようだ。とてもよい。

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BTTB -20th Anniversary Edition-

坂本龍一

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

UFさん。プリペアド・ピアノです。プリペイド(・カード)ではありません。知らない音楽用語はちゃんと調べてから使いましょう。

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イル・ヴィタリーノ・ラドッピアート(ヴィターリ倍増)がいちばんの聴き所です。私はこの曲でヴィターリ(伝ヴィターリ)のシャコンヌを知りました。原曲がカラフルなオーケストレーションとバイオリンの現代的な技法で規模と表現が拡大されてとても聴き応えがあります。ヘンツェの夢の世界が楽しめます。ジュー・ヘーの演奏もなめらかな音から鋭い音まで各変奏を豊かに弾き分けています。モーツァルトのオルガン・ソナタも楽しい編曲です。協奏音楽は私にはつまらなかったです。ジュー・ヘーのトラック1~3は間違いでトラック1~4。

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聴きどころ&エピソード9割+完全データ1割。データ集(資料)ではなく著者のおしゃべり集(思い入れ・拘りなど)です。ほぼ発売日順なので曲が探しやすいです。音源が手許にあるとけっこう楽しめます。A Day in the Lifeの「アー問題」は当然ジョンだと思ってました。準公式楽曲87曲はAnthology, Live at the BBC, Super Deluve Edition等から。Now And ThenではMonaLisa Twinsカバーも紹介されてました。(2024/01/12にこの本のレビューが書けるはずありません。内容を知らずに書くのはやめましょう。)

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ジャズっぽい感覚に溢れたパキパキした名演です。「hyman joplin presto」で検索するとprestomusicのサイトで全曲試聴できます。初出LP「スコット・ジョプリンの世界」は5枚組で元の曲順はdiscogsのサイトで確認できます。LPの1~3面、4~6面、7~9面をCD1~3に元の曲順で収録、10面のImprovisationsを曲順を変えて分割しています。価格も安いのでオススメです。

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ソナタ第59番CD1 Tr.5の出だしが修正されました。試聴できます。初出盤、2009年盤、2012年盤、2015年盤とずっとフェイドインでアタックが聞こえず、ふんわり始まっていたので、これを買ってよかったです。

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残念ながら、この盤(を含め)以前のものは49番CD1 Tr.5の出だしのピアノの音がアタックが聞こえず、ふんわりフェイドインしています。1958年MONOの49番が入っているのが貴重なので★2つ。

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要求される超絶技巧は完璧にクリアした上で、イエスや聖母等の感情表現や鳥たちの自然な描写といった音楽の内容の深さを極めた演奏でした。ベロフやエマールにはない新たな魅力を感じました。

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残念ながら、この盤(を含め)以前のものはCD1 Tr.5の出だしのピアノの音がアタックが聞こえず、ふんわりフェイドインしています。2023年盤SICC-30685をお薦めします。どちらも試聴できます。

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2013年に購入しましたが音質はよくありません。特に「海」はモゴモゴした音です。2020年11月13日発売のコンダクツ・ドビュッシー<完全生産限定盤>が最新リマスターになっています。

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B-2 UNIT

坂本龍一

3:
☆☆☆☆☆
★★★★★

「thatness and therenessとriot in Lagos以外はノイズ」といわれますが納得でした。「千のナイフ」や「左うでの夢」ほどは面白くありません。differenciaなんて今どき高校生でもつくれるのでは?not the 6 o'clock newsは湯浅譲二の「ヴォイセス・カミング」ですね。

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Bordeaux Concert

Keith Jarrett

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

Thom Jurekの解説の「Ⅶはそれだけで入場料を払う価値がある」はたしかにマイ・ソングの再来のような美しさだと思います。Ⅲもケルン・コンサートを連想します。スタンダードなしの78分ですが最後の3曲の余韻のあとには何も要らない充実感があります。7月9日のウィーンと12日のローマも聴きたいです。できれば翌年のカーネギーホールも。

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本番一発勝負の気合いが感じられます。ゆったりした曲や速い曲でもテンポがぐっと落ちるときのよく歌う感情豊かな表現がとてもよかったです。ショパンの名曲集としても楽しめます。

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波の盆 武満徹 映像音楽集

尾高忠明、他

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

美しくゆったりした音楽を浴びて深呼吸したくなるような気持ちになります。やや遅めのテンポの「夢千代日記」と各曲の流れがオリジナルよりなめらかになった「太平洋ひとりぼっち」と「波の盆」がよかった。特に「波の盆」は楽員が涙を浮かべて演奏したと尾高忠明のいう名演。「訓練と休息の音楽」はもう少しジャズっぽくてもよかったかな。映画や番組を観ていた方が味わい深いと思いますがコンサートピースとしても素直に楽しめます。(小難しい能書きは不要です。)

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Balcony Scene (Tonight)を聴いていて涙出そうでした。Rachel ZeglerのMaria役が声だけ聴いててもとてもかわいいです。全体にしなやかで切れ味のよい演奏は新鮮味があってとてもよかったです。完璧な演奏ならではのMamboでのトランペットの名技やAmericaの声のアンサンブルのよさが引き立ちます。SomewhereでのRita Morenoは深い表現がすばらしいです。9分ものEnd Creditsは名曲のメドレーで作品の余韻に浸れます。デジパックは見開きでトレーなし。ブックレットはカラー28ページでセリフと歌詞を収録。大きさ6面分のピンナップ付き。きれいな演奏の何が悪いのか。ないものねだりではなくそれぞれの良さを楽しみたいです。

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ブロードウェイ版ジャケは裏表紙なので好みで入れ替えられます。解説が詳しく資料性が高いです。対訳はCD2のみを別頁にしたので順を追うにはやや見づらいです。演奏・録音はさすがに時代を感じます。迫真的で熱いTonight(Quintet)や意外に軽かったSomewhereなど今と重点が違うのが興味深かったです。2021年盤をきっかけにバーンスタインの自演DGG盤とこれを立て続けに買ってしまいました。どれが良い悪いではなくそれぞれの良さを楽しみたいです。

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透明な音色とよく歌う演奏で聴き飽きません。よかったです。指のノイズはやや目立つかな。曲順は前半がシリアスで聴き応えのある作品で後半がリラックスして聴ける「12の歌」とラストワルツがアンコール。2017年第60回東京国際ギターコンクール第3位。

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解説が詳しいので国内盤がオススメです。CD-ROMはWindows 10でも動作しました。アコースティック・オーケストレーションは音声・映像とも面白くスクリャービンが大変すばらしいです。もし私がミックスするならアンビエントはもう少し抑えたいと思いました。

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グリン・ジョンズ・ミックスは<CD4>ゲット・バック LP - 1969グリン・ジョンズ・ミックスと<CD5>レット・イット・ビー EP - グリン・ジョンズ 1970ミックスですべて網羅しています。フィル・スペクター版は2009年盤です。収録内容をよく読んでコメントを書きましょう。

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これは「前衛的な作品」では全くなくミュージカル作品ですね。アメリカ、クール、サムホエアを聴くのと変わりません。1971年、平和への不信と信仰の危機から平和を求め信仰を回復するまでの、ずばりバーンスタインの「平和を我らに」です。ハードカバーの豪華本。CDは堅い紙の上から出すので取り出しにくい。埃が心配。

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セブンイレブン受取が使えないので110円の商品に220円の送料がかかり3倍の負担になるのがバカバカしいが仕方がないので注文しました。

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1と5が「スポーツと遊び」、2~4と6~8が「ソクラート」、9が「ジムノペディ」というサティ経由のケージとフェルドマン作品集。特にCheap Imitation(トリオ版)が高橋アキあっての作品で収穫だし、聴いた感じも同じ編成のWhy Patterns?に似て、そよ風のような清涼感が美しいです。ブックレット表は高橋アキに献呈された楽譜の表紙、裏は第2曲の1:45~3:04の楽譜になっていて、詳しい解説とともに興味深く楽しめました。次は「ソクラート」の新録音をお願いします。

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1982 武満徹世界初演曲集

岩城宏之、他

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

このときの放送は覚えがあります。世界初演といいつつ「なんだ、弦楽合奏アレンジじゃないか」と思いました。3曲とものちの岩城さんの指揮した演奏の方がいいので、ここでは正確さをめざした緊張感の高い演奏が初演時の貴重な記録となっています。武満さんの講演はややまとまりに欠ける感じで一度聴けば充分ですが、当日の曲目にかかわる「水」や「夢」といったテーマへの本人の思いが伝わってきます。聴衆からの最後の乱暴な質問には鮮やかに斬りかえした返答が笑えます。願わくばエフエム東京TDKオリジナルコンサートの「カトレーン」初演を商品化してください。番組プロデューサー東条碩夫氏も「理想的な形が実現されていた。この時の録音がエフエム東京の放送以降全く世に出ていないのは、私にとって本当に残念なことである。」と書いています。

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「点と線」がよかったので細川作品に期待して買ったが、残念ながら私にはあまり面白くはなかった。暗くて憂鬱な音楽がときに静かにときに激しく延々と続く。ライブで聴いていたら「いつ終わるの?」と暗澹たる気持ちになったと思う。モーツァルトは装飾音に一工夫あるが平凡。

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モーツァルトの幻想曲を両端に協奏曲の3つの楽章、シルヴェストロフの「使者」を両端に「2つのディアローグとあとがき」3つの曲という対称的な構成がユニークで、モーツァルト(ベートーヴェンのカデンツァも含む)の音楽からのメッセージをモーツァルト、シューベルト、ワーグナーの引用や作風のシルヴェストロフの音楽が受け取るかのような自然な流れもとてもよかったです。

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音質改善がめざましい。2003年盤を持っていても「買い」です。音色や響きの美しさと豊かなダイナミクスとニュアンスの表現に感動を新たにしました。まるで古い絵画のニスをルーペを使ってピンセットや刷毛で丁寧に剥がして本来の鮮やかな色彩が蘇ったような素晴らしさです。(J.Hさん。CD9 Tr1-0:45にノイズはありません。返品・交換した方がいいと思います。)

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音質改善されています。商品紹介では「2019年新規リマスター」と「世界初CD化」しか記載がありませんが、それ以外にもモーツァルト(2019)、小澤征爾シカゴ響(2017)、アバド・コレクション(2014)等のボックスやゴルトベルク(2012)といった24bitリマスターを含んでいて、今まで持っていたピーターのCDより良くなりました。シューベルトの「幻想」ソナタは今は亡きピーターの最上の贈り物でした。

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Part I, II, IIIがフェイドアウト、フェイドインでした。音質が改善されてもこれでは★1つです。切れ目なく演奏されている旧盤F48G 20413/4の方がよかったです。音質も決して悪くありません。ライナーは旧盤と同じ。ジャケットだけはオリジナルでよかったのに残念。

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スティーヴ・ライヒ: ドラミング

加藤訓子

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

おそらく人間が到達した究極の正確な演奏でしょう。各パートの均質な音がパート間に思いもよらぬ音のつながりを生み新たなメロディーとなって聞こえます。声のパートも含め全体に音が澄み切っていて聴いていて爽快です。特にパート3と4は見事。

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Debussy: 24 Preludes

ミシェル・ベロフ

3:
☆☆☆☆☆
★★★★★

残念ながらDENON盤を超えるものではありませんでした。全体に冴えない高音とぼやけた低音になっています。このCDの遠くてぼんやりした「花火」とDENON盤の近くて鮮やかな「花火」ではとても同じピアニストに聞こえません。

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ピアニスト主導の快演。粒立ちのよいピアノの音色と弾力のあるリズムが楽しいです。飛び跳ねるスーパーボールのような元気いっぱいの演奏が魅力です。

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