
マーラー: 交響曲第8番《千人の交響曲》, 交響曲《大地の歌》<タワーレコード限定> / ゲオルグ・ショルティ、他
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ショルティのデッカによるアナログ録音は、いずれも優秀録音だ。マーラーでは 5~8番と大地の歌、とくにウィルキンソンがバランスエンジニアだった、 7番8番そして大地の歌は、細部が鮮明でありダイナミック、聴いていてストレスなく 素晴らしい。これらの頂点に立つ録音と思う。 しかしながら、このリマスタリングには疑問。音は鮮度を増したようだが、演奏時の 暗騒音がきれいに消されている。後世に残したいという思いは伝わるし、映像などは こういうブラッシュアップ大賛成だが、録音モノでは疑問。 あるはずの音が消えているからだ。 具体的には、「大地の歌」冒頭。ショルティの指揮台を踏み鳴らすトンッという音が 消されている。自分にはあの音が込みでのショルティ「大地の歌」なので、がっくり。 ベームのブルックナー「ロマンティック」でのうなり声の消去と同様に、LPを 聴きこんできたオールドファンとしては、こういうリマスタリングにはハテナがついた。。。
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アクエリアスさんが書いたメンバーズレビュー
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ショルティのデッカによるアナログ録音は、いずれも優秀録音だ。マーラーでは 5~8番と大地の歌、とくにウィルキンソンがバランスエンジニアだった、 7番8番そして大地の歌は、細部が鮮明でありダイナミック、聴いていてストレスなく 素晴らしい。これらの頂点に立つ録音と思う。 しかしながら、このリマスタリングには疑問。音は鮮度を増したようだが、演奏時の 暗騒音がきれいに消されている。後世に残したいという思いは伝わるし、映像などは こういうブラッシュアップ大賛成だが、録音モノでは疑問。 あるはずの音が消えているからだ。 具体的には、「大地の歌」冒頭。ショルティの指揮台を踏み鳴らすトンッという音が 消されている。自分にはあの音が込みでのショルティ「大地の歌」なので、がっくり。 ベームのブルックナー「ロマンティック」でのうなり声の消去と同様に、LPを 聴きこんできたオールドファンとしては、こういうリマスタリングにはハテナがついた。。。
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ショルティのデッカによるアナログ録音は、いずれも優秀録音だ。マーラーでは 5~8番と大地の歌、とくにウィルキンソンがバランスエンジニアだった、 7番8番そして大地の歌は、細部が鮮明でありダイナミック、聴いていてストレスなく 素晴らしい。これらの頂点に立つ録音と思う。 しかしながら、このリマスタリングには疑問。音は鮮度を増したようだが、演奏時の 暗騒音がきれいに消されている。後世に残したいという思いは伝わるし、映像などは こういうブラッシュアップ大賛成だが、録音モノでは疑問。 あるはずの音が消えているからだ。 具体的には、「大地の歌」冒頭。ショルティの指揮台を踏み鳴らすトンッという音が 消されている。自分にはあの音が込みでのショルティ「大地の歌」なので、がっくり。 ベームのブルックナー「ロマンティック」でのうなり声の消去と同様に、LPを 聴きこんできたオールドファンとしては、こういうリマスタリングにはハテナがついた。。。
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カチッとしたクリスタルガラスのようなブルックナー。セルやショルティの延長。クリーヴランドのアンサンブルは究極だ。 なぜか3番と8番はティンパニが弱くイマイチ。7番は冒頭が弱すぎて聴こえない。よってマイナス1、
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旧CD全集、HQCD盤の第9との比較。まず旧全集は、音の力が弱く若干の滲みやギラツキを感じる。HQCD盤は、一気にボリュームが上がった感じで、マスタリングレベルが高くなっている。そのため音の迫力と鮮度が増す。でも音質の基本はほぼ同じ。 今回の最新リマスター盤は、前2者とは異なり、まず気が付くのは、音の重心が下がり、全体がぐっと引き締まる。ギラツキが取れて、渋い音質。これが本来の音かと思えてしまう。つまりアナログ的なのだ。そしてマスタリングレベルも高く、迫力が増す。 これを持って決定版としていいと思えた。素晴らしい出来に感謝したい。
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以前のCDに比べ、新リマスタリングによってより鮮明でしっかりした音になった。当初の清楚で上品な響きはそのままに、ひずみ感や滲みが取れて、くっきりした響きに生まれ変わっている。ただし、もともとマスターにない音がここで聞こえたり、ティンパニがより強調されたりということはないので過剰な期待は禁物。あくまでもとのマスターに残された音はそれ以上にはならないということ。。。唯一、惜しいのは、国内盤でのLPジャケットが復刻されなかったこと。そのジャケットは花がいくつも咲いているなかで裸のニンフが戯れている、、といった少々大人びて、エロテイックではあるけれども、しかしとても美しい絵画で、自分は当時、そのジャケットも大いに気に入っていて、マルティノンの「幻想」というと、そのイメージだったからだ。
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総じて、かつてリリースされたもののなかでは最も優れた音質。しかし一点だけ、疑問符がつく。それは自分が最も愛着を持つブルックナーの9番。第2楽章スケルツォの再現部冒頭「あれっ。」と耳を疑うことが。これまで聴いてきたのは、どれもピッツィカートが狂った音を発生させている。それが今回のリマスターではほとんど聴こえず、すんなり通り過ぎていく。残された遺産を最高の形に修復する、という製作者の気持ちはわかるが、自分には、あのピチッという音も含めて「ワルターのブルックナー9番」なので、減点1とした。これは海外版全集も同様だ。
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4番「ロマンティック」について。第1楽章の展開部盛り上がり部とその後の神々しいコラール部で、ベームの気迫のこもった、うなり声が入るのだが、それが今回のリマスタリングで消去されているみたい。高音質化とともに、不要なノイズは消去して望みうる最高のものに、、というスタンスかもしれないが、自分には、あのうなり声がないと、ベームの「ロマンティック」にならないので、減点1とする。
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