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翼をくださいさんが書いたメンバーズレビュー
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霧が晴れて迷いが晴れるような、心象風景。 ゆったりとしてスケール感があり、懐の深い音楽です。 宗教的な自らがそびえ立つような高揚感と厳かさがあります。 盛り上がりでは金管が効果的。 全編を通して爽やかな演奏で、指揮者の引き締まった演奏が、ブルックナーの良さをあぶり出しています。 ブルックナーがどういうものかよくわかる、聴きごたえのある演奏です。
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3番と5番は北欧の自然ですが4番は人生観を詰め込んだ苦難の音楽でしょうか。 明朗な中にも抒情性がくみ取れます。 暗く静かな曲想の中でも、細部をあらわにしてメリハリを付けることで、緊張感が持続しています。 曲の良さが出ている、良い演奏だと思います。 カップリングは、1曲目は、すがすがしさを感じる奥行のある音楽です。後半は重々しく終わります。 2曲目も細やかな表現が光ります。
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弱音部分の穏やかさから、強調部分の華やかさや優雅さまで、曲の特徴を余すところなく表現しています。 つややかさやふくよかさがあり、歌心を感じます。 古典派モーツァルトの緊密な室内楽を、一部の隙もなく表現しています。力量のある演奏家です。
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彫りが深く、メリハリが効いています。主役以外の楽器のバランスもいいです。 はつらつさがあり、きびきびしています。彫刻のような、音の造形美を感じます。 余すところなく曲の魅力を伝えています。
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音がクリアです。つややかで、ふくらみがあります。 明朗でかつ細部を際立たせ、躍動感を生み出しています。 北欧の短い春に生命がうごめき、さわやかなそよ風が吹くような、爽快感があります。
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透明感があり、クセがなく、オケを細部までコントロールしています。 合唱は重厚感があり、後半は救済の音を表現しています。 派手な演出はありませんが、すっきりしたマーラーです。
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スケールが大きく、老齢の指揮者の懐の深さが伺えます。 壮大な景色が思い浮かびます。 底辺にゆるやかな起伏が、よどみなく流れています。 控え目の美学があります。 全体を通して緊張感があり、間延びしません。指揮者の力量が伺えます。
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テンポが良く、躍動感があります。しなやかさがあり、エッジが効いてます。 北欧の勇壮な曲調が、しなやかさとエッジと相乗効果を生んでいます。 聴きごたえのあるCDです。
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ホルンは優しい音、オーボエは流れるようで、各ソロ楽器がオケと溶け合って、優しく温かく一つにまとまっています。 やわらかさがあり、全体としてゆるやかな抑揚があって、よどみのない透明感のあるすっきりした演奏です。 ソロとオケに一体感があり、信頼感が感じられます。
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5番「幽霊」は抒情性たっぷりの、ふくよかな演奏です。ゆったりとした抑揚が美しいです。 3人の息も合っていて、互いにソロとして独立しつつも、音色が寄り添っています。 7番「大公」は、ピアノが弦を穏やかに軽やかにリードし、弦が的確にフォローします。 両曲とも抒情性あふれる演奏ながらも、3つの楽器が対等に互いに支え合い、 古典派の構成美をしっかりと形作っています。
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全般的に、ショパンらしい優雅で華麗、かつ堂々とした演奏です。 おおげさにならず、ゆったりとした雰囲気で曲が進行します。 優しさのある抒情性と、こまやかさと、明朗な力強い表現が共存しています。 高いレベルでバランスが取れていて、すっきりとしたさわやかで良い演奏です。
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揺れ動く情感と、構成を大きく見せる間が見事です。 1音1音はっきりと丁寧に弾いていて、細部へのこだわりを見せています。 抑揚に工夫が見られ、劇的な要素が加えられています。 ややゆとりを持ったテンポながらも、勢いの良さや流暢さも感じることができます。
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冒頭は物悲しくて不安を煽るような曲で、中盤は落ち着いた雰囲気の行進曲、 後半は、一転して明るい曲想で、控え目ながらも喜びと祝福に満ちた曲になります。 全体的に、穏やかながらも、地に足の付いた、しっかりした芯のある演奏です。
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キリストの苦難と祝福が表現されています。 セラフとキリストとペテロが、緊迫感のあるストーリーの中でも、 堂々とした歌声を披露しています。 全体的に穏やかな声楽曲です。
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ゆったりとした感情のこもったロマンティックあふれる演奏を展開します。 低音から高音に上がるときの燃えるような情熱は見事です。 人の声の高さに近いチェロの、温かみのある熱のこもった音色が楽しめます。 チェロと共演者との対話、掛け合いも見事です。音楽が一つにまとまっています。
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ロマン派の情熱と、アルゲリッチの迫力ある堂々とした演奏が楽しめます。 シューマンは楽器のバランスが悪い、ショパンはオケのサポートが弱い、など 芳しくない評価もある両曲ですが、アルゲリッチの整然としたタッチ、 流れるような技巧が楽しめます。
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柔らかい抒情性のあるタッチで、華麗で繊細な演奏を展開します。 ベートーベンの明るく親しみやすい旋律を、丁寧かつ毅然とした演奏で、 オケと息を合わせて、控えめながらも多彩な表現で見事に構築しています。 ハイティンクの全体をすっきりとスマートにまとめ上げる手腕も見事です。
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古典派の美しい曲想から、20世紀の現代曲風の音色まで、さまざまなジャンルの曲を楽しめます。 穏やかな抑揚の中に、美しい起伏で伸びる音と、激しいリズムでも息がぶれない ナチュラルで細やかな指使いが味わえます。
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冒頭の不安気で緊迫感ある音楽から、喧噪、静寂を経て終楽章の高らかに勝利の音楽を歌い上げるまで、 ジョナサンノットの力強い指揮による演奏が楽しめます。 強い意志で一歩づつ進んでいくような演奏で、指揮者の熱意が感じられます。
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1番は穏やかで美しい幻想的な曲想の中に陰のある演奏で、ときおり燃えるような情熱が現われます。 2番はさらに陰のあるメランコリックな曲想で、苦しみから逃れようとする様が表現されています。 苦闘・苦悩する様が、ときおり光が差すような幻想的な無調音階の中に展開されます。 全体を通して、演奏家のナチュラルな音色と優しい穏やかさが光る演奏です。
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ベートーベンの初期作品独特の、軽快さ、親しみやすさ、さわやかさが感じられる演奏です。 交響曲は、ゆったりしたテンポで、堂々と演奏しています。 ピアノ協奏曲は、小澤さんの指揮も軽快で、アルゲリッチの控えめな情感、軽快かつ堂々とした演奏も見事です。 独奏ピアノとオケの旋律の受け渡しも非常にスムーズで、指揮者と演奏家の熟練度が感じられます。
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ベートーベンの曲想豊かな曲を、美しい抑揚をつけて見事な表現で歌い上げています。 力強さと素朴さ、穏やかさとリズミカルさをうまく表現しています。 全編を通して、優しく温かみがある演奏です。
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ドボルザーク特有の、民族の悲哀、悲劇的要素と、素朴な旋律の美しさを堪能できます。 古典派の影響を受けた綿密なアンサンブルも魅力です。 これらの魅力が怒涛のように押し寄せる、正確、的確で勢いに乗った演奏です。
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ゆったりとしたテンポの穏やかなアリアです。 3人の歌い手も、ベートーベンの明るい中にもウィットの利いた旋律を、 たっぷりの声量で美しく歌い上げています。 重唱では、互いに重なり合うような華麗な旋律と歌声を堪能できます。
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ベートーベン流の、壮麗で流れるような曲です。 神聖かつ重厚な響きで、聴いていて幸せと安らぎを感じる演奏です。 指揮者のカラヤンも、堂々とした曲と勢いのある曲をうまく表現して、まとめ上げています。
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ベートーベンは、ややナチュラルで、シベリウスは、ややクセがありますが、 全編を通して、リズミカルで歯切れよく、緊迫感と熱意のある演奏です。 一流演奏家のやや辛口、厳しめの歌心が詰まった演奏です。
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全体の統率がしっかり取れていて、終始よどみのない演奏です。 大きな流れと細部までのこだわりを両立していて、指揮者の力量の高さが伺えます。 各楽章で人生の喜怒哀楽のストーリーを作って、最後に終楽章の死に帰結します。 終楽章のクライマックスの緊迫感となだらかな抑揚が絶妙です。
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みずみずしさとクリアな音で、シューマン独特の感情のうねりを表現しています。 ほどよいロマン性と抒情性を表に出して、活き活きと描写しています。 はつらつさと情熱がうまく制御されて、バランスの取れた演奏です。
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ややゆったり目のテンポで、繊細に詳細に描画しています。 綿密な表現で、強調と静寂が対比されて、細部まで丁寧に表現しています。 堂々とした演奏で、スケール大きく、北欧の雄大で厳しい大自然を描いています。
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情熱的でうねりのあるロマン派の特徴と、古典派の流れをくむ緻密さが現われた演奏です。 勢いのある演奏で、シューマンの良さを再発見できます。
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ゆとりのあるテンポで、穏やかで優雅なラズモフスキーです。 ゆったりとしていて、伸びやかな歌心のある演奏です。 ベートーベン特有の美しい旋律で、安らぎのある演奏です。
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