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第41回 ─ BRIT POP

第41回 ─ BRIT POP(3)

連載
Di(s)ctionary
公開
2009/09/24   18:00
更新
2009/11/06   15:26
ソース
『bounce』 313号(2009/8/25)
テキスト
文/妹沢 奈美

II それでは実際に聴いてみよう! (その2)

MENSWEAR
『Nuisance』
 London(1995)
多くの新人が百花繚乱に咲き誇ったこの時期。そこで随一の徒花扱いされているのがこのイケメン5人組よ。ジョニー・ディーン(ヴォーカル)の神秘的な雰囲気は確かに魅力的だけど、ポスト・ロックもパンクもポップスも調和させた音楽性だってもっと評価されるべき!


SHAMPOO
『We Are Shampoo』
 Food/Capitol(1995)
メンズウェアと並ぶ、ブリット・ポップの徒花その2。ジャッキー&キャリーというロンドンのストリート系ヤンキー女子が、耳に残るガールズ・パンクをキーキーと元気に歌い、同性を中心にここ日本でも絶大な人気を獲得。いま聴いてもやっぱり“Trouble”は名曲ね!

PULP
『Different Class』
 Island(1995)
83年のデビューから苦節10年強、94年に初体験を歌った“Do You Remember The First Time?”でブレイクした彼ら。ジャーヴィス・コッカーによるユーモアと文学性を持ちながら市井の人々を描いた歌詞、シンセ・ポップのヘロヘロ感が味わい深く、瞬く間に国民的人気を集めたわ!

OCEAN COLOUR SCENE
『Moseley Shoals』
 MCA(1996)
デビューは90年、92年に初作をリリースするも売れず……。ポール・ウェラーのバック・バンドを経て4年ぶりに発表した本作ではブリティッシュ・ビート直系のサウンドが支持され、モッズ系の継承者として一気に飛躍。ノエル・ギャラガーとの蜜月も話題に。

SUEDE
『Coming Up』
 Nude/Columbia(1996)
デビュー作で妖艶かつ両性具有的なポップネスをシーンに蘇らせ、ブリット・ポップ勃興を後押ししたものの、すぐに中心人物のバーナード・バトラーが脱退。その後、みずからをデフォルメしまくったこの3作目で、地位と人気を確実なものにしたわ!


TRAINSPOTTING
『Soundtrack』
 Capitol(1996)
アンダーワールドの“Born Slippy”使用で有名な同名映画は、UKに住む若者のリアルな日常を描いて大ヒット。このサントラにはブラーやレフトフィールド、スリーパーにエラスティカをはじめ、ブリット・ポップの代表選手がこぞって楽曲を提供しているわ!