II それでは実際に聴いてみよう! (その1)
BLUR
『Parklife』 Food/EMI(1994)
デビュー作を経て、2作目で英国音楽/文化に原点回帰。そしてこの3作目では、フィル・ダニエルズも参加したタイトル・トラックをはじめ、より地元の人間/生活に焦点が当てられたわ! デーモン・アルバーンの稀代のポップセンスが花開いた記念碑的な一枚ね。
OASIS
『(What's The Story) Morning Glory?』 Creation(1995)
前年のデビュー作の成功、〈グラストンベリー〉のトリに高速抜擢、そしてブラーとのシングル対決を経て発表された2作目。そんな話題性と天井知らずのバンドの勢いも手伝って、ビートルズが持っていたUKのアルバム・セースル記録を30年ぶりに更新したのよ。
ELASTICA
『Elastica』 Deceptive/DGC(1995)
自身もオリジナル・メンバーだったスウェードのブレット・アンダーソンと破局後、今度はデーモン・アルバーンに乗り換えたシーンきっての魔性の女(!?)、ジャスティン・フリシュマンを中心に編成。ヒネリのあるポスト・パンク・サウンドは当時とっても珍しかったのよ!
ECHOBELLY
『Everybody's Got One』 Epic(1994)
インド系のフロントウーマン、ソニアちゃんの愛らしさにはかのモリッシーもメロメロだったとか。そんな彼らのデビュー作よ。ここに収録された“I Can't Imagine The World Without Me”が大ヒットを記録するなど、女性が大きな活躍を見せたシーンを象徴する存在ね。
SUPERGRASS
『I Should Coco』 Parlophone(1995)
類人猿風な顔立ちのギャズを筆頭に、明るく元気いっぱいな3人組。曲調の疾走感と、好きにならずにはいられない陽性メロディーで、全英1位をゲットしたデビュー作よ。現在ではグラムやルーツ・ロック、ブルースなどを滋味深いアレンジで聴かせる名バンドに成長。
THE CHEMICAL BROTHERS
『Exit Planet Dust』 Freestyle Dust/Virgin(1995)
ブリット・ポップ・バンドのリミックスを多数手掛けていた彼ら。マンチェ仕込みのハウスやオーヴァーグラウンド化しつつあったテクノと、成長過程で愛したロックを融合させた結果、この初作は多方面から支持されたわ!