THE WHITEFIELD BROTHERS 『In The Raw』 Soul Fire/Now-Again(2002)
デスコ消滅後にフィリップ・リーマンが設立したレーベルこそソウル・ファイア(数年で消滅)だ。その最大の遺産となる本作にもソリッドなファンク・チューンが並び、袂を分かったボスコ・マンらダップトーン勢も深く関与していたりする。今年に入ってイーゴンのナウ・アゲインからリイシュー! *出嶌
EL MICHELS AFFAIR 『Sounding Out The City』 Truth & Soul(2005)
フィリップ・リーマン(タフ!)が現在も運営するトゥルース&ソウル発のファンク作品。ダップ・キングスにいたレオン・ミシェルズを中心に、スタインワイスやブレネックも在籍……って上掲のメナハン・ストリート・バンドとほぼ同メンツ! ダップトーンでも7インチを出しており、音の格好良さは言わずもがな。*出嶌
AMY WINEHOUSE 『Back To Black』 Island(2006)
ヴィンテージ・ソウル・ブームの嚆矢となった本作で、その〈ヴィンテージ感〉の生成の一端をダップ・キングスの面々が担ったことは重要だろう。後にツアーにも帯同することになり、マーク・ロンソンからの重用も続き、何より〈エイミー・ワインハウスの~〉という冠が付いたことは彼らの名を一躍知らしめることになった。*池谷
MARK RONSON 『Version』 Allido/RCA(2007)
ダニエル・メリウェザーらがUKロック主体のカヴァーをヴィンテージなソウル・アレンジで歌いまくったマークの2作目。ダップ・キングスも要所に登場し、バンドの単独曲となる熱血ファンク“God Put A Smile Upon Your Face”やエイミーの歌う“Valerie”などをタイトに彩っている。左頁に掲載の作品にもほぼダップ軍団が参加してます。*出嶌
AL GREEN 『Lay It Down』 Blue Note(2008)
御大アル・グリーンへの敬意を若手アーティストたちが全開にした本作には、ニール・シュガーマンらダップ・キングスのホーン隊が参加している。クェストラヴらが蘇らせた黄金時代の濃密な空気感を忠実になぞる様は、まさに究極のヴィンテージ感。JB系ファンクやR&Bだけでなくハイ・サウンドまでこなすスキルにも注目すべきだろう。*池谷
SOLANGE 『Sol-Angel And The Hadley St. Dreams』 Music World/Geffen(2008)
ビヨンセの妹がレトロ・モダンな装いでR&Bシーンに再登場した本作には、シャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ・キングス曲をネタ使いした“6 O'clock Blues”が収録された。制作はマーク・ロンソンで、クラシック・ソウルへのオマージュが詰まったアルバムに曲調もマッチしている。*池谷