SHARON JONES & THE DAP-KINGS 『Dap-Dippin' With...』 Daptone(2002)
ダップトーン・オリジナルのアルバム第1弾。デスコ時代から7インチをリリースしていたオーガスタ出身のパワフルなシャウター、シャロンにグイグイ引っ張られる形で、バンドもJB's~ミーターズばりにコクのあるファンキー・ソウルを叩き出す。ジャネット・ジャクソンのカヴァーもおもしろい。*出嶌
SUGARMAN 3 & CO 『Pure Cane Sugar』 Daptone(2002)
ニール・シュガーマンが率いるバンドの、ダップトーンからの初作(通算3作目)。デスコ期からゲスト参加してきた御大リー・フィールズにJBさながらのシャウトをさせ、偉大なるファンク・ドラマーのバーナード・パーディをゲストに迎えるなど、いにしえのファンクへの無邪気なまでの憧憬を表した痛快作だ。*池谷
SHARON JONES & THE DAP-KINGS 『Naturally』 Daptone(2005)
ブッシュ政権へのプロテスト・ソング(ここには未収録)を経ての2作目。ウディ・ガスリー“This Land Is Your Land”のカヴァーを除く全曲をボスコ・マンが書き、腕利きファンカーとしてだけではなくソウル・バンド然とした佇まいを前作以上に前に出している。シャロンとリー・フィールズの濃厚なバラードも良い。*出嶌
BOB & GENE 『If This World Were Mine』 Daptone(2007)
新録だけでなく発掘音源もいくつかあるダップトーン。本作は後にモータウンからデビューするボビー・ナンの高校時代のデュオ録音であり、ノーザンからスウィート・ソウルまでを詰め込んだ充実盤だ。オリジナル音源を出したバッファローはダイク&ブレイザーズやリック・ジェイムスも送り出したローカル・シーン虎の穴! *池谷
MENAHAN STREET BAND 『Make The Road By Walking』 Dunham/Daptone(2008)
ダップ・キングスのトーマス・ブレネックを中心に、アンティバラスなど現行ファンク・バンドのメンバーが所属の垣根を越えて結成。表題曲がジェイ・Zにネタ使用されたことで思わぬ注目も集めたが、ダップトーン流儀の小気味良いディープ・ファンクが詰まった秀作であることに変わりはない。*池谷
NAOMI SHELTON AND THE GOSPEL QUEENS 『What Have You Done My Brother?』 Daptone(2009)
ダップトーンからの現時点での最新リリースがこのゴスペル・シンガーによる初アルバム。デスコ時代からナオミ・デイヴィスの名でファンク・スタイルに歌声を乗せていたが、今作は教会色を強めて本領発揮といったところ。いなたいR&Bとディープ・バラードをドッシリ聴かせてくれる。*池谷