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第37回 ─ THRASH

第37回 ─ THRASH(3)

連載
Di(s)ctionary
公開
2009/05/21   02:00
更新
2009/05/21   17:48
ソース
『bounce』 309号(2009/4/25)
テキスト
文/粟野 竜二

II それでは実際に聴いてみよう! その2


DEATH ANGEL 『Frolic Through The Park』 Enigma(1988)
デビュー当時、メンバー全員が10代という若さだったことでも話題を呼んだ彼らのセカンド・アルバム。次作『Act III』ではファンクに挑戦するなど斬新なアプローチを見せるんだけど、この頃のストレートな西海岸サウンドも忘れちゃダメだぞ。

KREATOR 『Coma Of Souls』 Epic(1990)
ジャーマン・スラッシュの代表選手による5作目。ヤケクソ気味の猪突猛進型サウンドを鳴らしていた初期作品に比べるとインパクトの点ではやや劣るけど、攻撃性を損なうことなくメロディーも強化したこのアルバムのクォリティーの高さは文句のつけようがないね。

DESTRUCTION 『Release From Agony』 Streamhammer(1988)
クリーター、ソドムと並ぶジャーマン三羽烏のひとつ。あまりに有名なジャケットの本作は、マイク・シュミーアのヒステリックなシャウトと尖りまくったギター・リフ、凶暴かつ繊細さを感じさせる緻密な曲構成が極上の形で融合した一枚だよ。

SEPULTURA 『Arise』 Roadrunner(1991)
ブラジルといえばこのバンド。デス・メタル色の濃かった初期と、トライバルな『Chaos A.D.』~『Roots』期の間に位置するこの3作目は、90年代スラッシュの最高傑作といっても過言ではない。徹頭徹尾ソリッドなリフは殺傷能力がとにかく高いから、聴く際は注意するように!

SUICIDAL TENDENCIES 『Join The Army』 Caroline(1987)
ハードコア・サイドからスラッシュ・メタルにアプローチした先駆者。結成当初の音はどちらかというとパンク寄りだったけど、この2作目でグッと〈こちら側〉に接近。以降、クロスオーヴァー・ムーヴメントの中心的存在となっていったんだ。


S.O.D. 『Speak English Or Die』 Megaforce/SPV(1985)
アンスラックスから派生したプロジェクトによる一枚。NYハードコアとスラッシュ・メタルの融合……どころか、両者の定義を無効にしてしまった感さえあるね。独特のおふざけ感やユーモアのセンスが、これまた最高にクールだね。