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第30回 ─ JAM BAND

第30回 ─ JAM BAND(4)

連載
Di(s)ctionary
公開
2008/09/11   00:00
更新
2008/09/11   17:53
ソース
『bounce』 302号(2008/8/25)
テキスト
文/大石 始

III ジャム・バンドのその後の流れ

 〈ジャム・バンド〉という言葉が広く浸透するようになったのは2000年あたりから。それから数年のうちに、シーンは一気に多様化していったんだ。上で紹介したロータスやSTS9、またはカナダのニュー・ディールのようにクラブ寄りのジャム・サウンドを志向するバンドが人気を得たり、音源を一切リリースしないというハードコアな姿勢を貫くベイズのように、ジャム・バンド・シーンとクラブ・シーンの間に立つグループが出てきたのもその一例と言えるかな。一方で、根強くシーンの牙城を守ろうとしているバンドも数多く存在していて、上で紹介しているバンドの他にもワイドスプレッド・パニックやアンフリーズ・マギーの他、デッドやフィッシュの元メンバーたちも精力的に活動しているよ。

 また、ここ日本でもジャム・バンド・シーンは深く根付いていて、DACHAMBOやSPECIAL OTHERS、らぞく、旅団といったバンドが活きの良い活動を繰り広げているね。GOMAやOKIは自身のバンドでジャム・バンドのフィーリングを採り入れた自由なサウンドを獲得しているし、KINGDOM☆AFROCKSやNabowa、犬式a.k.a. Dogggystyleのように不定形なスタイルを志向した結果、ジャム・バンドにも近い即興演奏を含む音作りに辿り着いたバンドもいる。いずれにせよ、ジャム・バンドの神髄はライヴにこそあり。宿題として各自ライヴ会場に足を運ぶこと!
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