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第79回 ─ お父さん、大好き

第79回 ─ お父さん、大好き(3)

連載
Discographic  
公開
2008/06/05   18:00
更新
2008/06/05   19:10
ソース
『bounce』 299号(2008/5/25)
テキスト
文/北爪 啓之、出嶌 孝次、山西 絵美

P!NK 『I'm Not Dead』 LaFace(2006)
幼い頃から彼女自身もよく口ずさんでいたと語る、親父作の反戦歌“I Have Seen The Rain”を収録。一応〈デュエット〉という形が取られているが、親父の歌にピンクが〈控えめなコーラスで援護〉といったほうがいいくらい、らしからぬ控えめ娘っぷりを披露! 好感度アップです!
(山西)

EDDIE LEVERT SR. & GERALD LEVERT 『Something To Talk About』 Atlantic(2007)
息子のジェラルドが父エディの率いるオージェイズをプロデュースしたり、2枚のデュエット作を出したり、親孝行ぶりや才能の遺伝も含めて最強のソウル父子だったのがこのレヴァート親子。でも、親父より先に逝くのは親不幸だよ……。
(出嶌)

RANKIN TAXI 『アミシャツ魂』 OVERHEAT(2005)
声をかけたギャルが実の娘だったというトホホ話を直球なタイトルで綴った“実の娘をナンパ”にトホホ。日本レゲエ界においては偉~いお方ですが、やっていることはギリギリです。なお、最新作『死ぬまで生きる』ではその愛娘を迎えた寸劇チューンを披露。
(山西)

KATE VOEGELE 『Don't Look Away』 MySpace(2007)
本作がロングセラーを記録し、今年に入って限定出し直し盤が発表された彼女。そりゃまだ学生だし、しかもこんなにカワイイから人気に比例して親父の心配度も急上昇するのは無理ないけど、マネージャー兼バックのリード・ギタリストに就任ってどうなのよ!?
(山西)

土岐麻子 『STANDARDS on the sofa~土岐麻子ジャズを歌う~』 LD&K(2004)
ジャズの名曲を洒脱にカヴァーした本作では、日本屈指のサックス奏者である父の土岐英史がプロデュース&演奏で大活躍。父と娘の感性や嗜好、音楽家としてのスキルが共鳴したり競い合ったりしながら美しく結晶化されている。
(北爪)

BIRDMAN & LIL WAYNE 『Like Father Like Son』 Cash Money/Uni-versal(2006)
同じニューオーリンズにはマスターP&ロミオというスター親子もいますが、その名も“Stuntin' Like My Daddy”をヒットさせたのはこちらの疑似親子。血の繋がり以上に絆が強いのはいいとして、キス写真まで出回るのはいかがなものかと……。
(出嶌)

ROSSANNE CASH 『Rules Of Travel』 Capitol(2003)
ジョニー・キャッシュと彼の最初の妻との間に生まれ、住まいは違えどツアーのたびに父に同行していたというロザンヌ。ノドの病気を克服して発表された本作には親父もダッシュで駆けつけ、感動的なデュエットを披露するなど全力で復帰をサポート。
(山西)