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第2回 ─ ヤックマウス、やってます

第2回 ─ ヤックマウス、やってます(2)

連載
G-GRIND PRIX
公開
2008/05/29   17:00
ソース
『bounce』 299号(2008/5/25)
テキスト
文/DGノックアウト

DISCO"G"RAPHY 過去がないのなら、未来に何の意味がある?

LUNIZ 『Operation Stackola』 C-Note/Noo Trybe(1995)
邦題が〈スタコラ大作戦〉だったせいで日本ではお笑い扱いもされたが……LA発のGファンク・ブームに対し、ベイエリア独特の荒んだ哀愁を提案した初作。マイケル・ジャクソンを蹴落として全米No.1を獲得したんだぜ! メロウ名曲“I Got 5 On It”に顕著なユル~いラップも不穏でヤバい。

LUNIZ 『Lunitik Muzik』 C-Note/Noo Trybe/Virgin(1997)
全国各地から多彩なゲストを招いた豪華な2作目。トゥー・ショートやラファエル・サディークといった同郷勢とのファンクが薫る共演や、レッドマンとの大自然コラボ、2ライヴ・クルーとのベース曲、BDPネタのハーブ讃歌など、ブレイク後とは思えぬユルユルのズルムケぶりが楽しいぜ!


YUKMOUTH 『Godzilla』 Rap-A-Lot 4 Life(2003)
これが3枚目のソロ・アルバム。いま話題のレイJ君がワルぶって歌う“Be Easy”、ファーム“Phone Tap”と同ネタにアーロン・ホールを迎えたラテン・バウンス“I Want Your Body”などメジャー感のある楽曲が多く、ヒューストンっぽさとベイエリア流儀が寿司詰めになった重厚作だとも言えるな。

YUKMOUTH & MESSY MARV 『100 Racks』 100 Racks/Sumo(2006)
同名エナジー・ドリンクの宣伝も兼ねたストリート・アルバムだが、後進のメッシー・マーヴと合体した気合十分な2枚組ときたら聴くしかねえだろ! パーカッシヴなビート上でズルズル粘るハイフィーも絶好調! モンスター・ガンジャーら舎弟の活躍も目立つぜ。

NUMSKULL 『Numworld』 Ball Or Fall(2007)
ルーニーズの〈ドリンク・ア・ロット〉ことナムスカルのソロ・デビュー・アルバム。ニューオーリンズのAD・フューチャーと組んだ南部ノリの酩酊ビーツが満載の男気盤だな。2002年の一時和解作以来、久々にヤックとマイクを交えた“For One Night”が本格リユニオンの噂に油を注いだってわけさ!

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