THE HERBALISER 『Take London』 Ninja Tune(2005)
古株のハーバライザーが本作で見せる雑食性こそまさにニンジャ流! ジャズやファンクのサンプルを駆使した骨太なヒップホップ・ビートに加え、生楽器を用いたことでジャム・セッションのようなスリリングさとダイナミズムも備わり、最高のグルーヴを得た超傑作!
(田中)
JAGA 『What We Must』 Smalltown Supersound(2005)
ニンジャは世界中の優れた音源をライセンスする隠密行動もやってて……このノルウェーのスモールタウン・スーパーサウンドからの刺客もそのひとつ。本作では以前の内向的なエレクトロニカ感は影を潜め、ダイナミックなバンド・サウンドに大きく変貌を遂げています。
(櫻井)
ONE SELF 『Children Of Possibility』 Ninja Tune(2005)
孤高のビート・マエストロ、DJヴァディムがこのユニットで見せる多国籍感は実におもしろい! ギターやシタールなどの生楽器や艶っぽい歌声に、スクラッチ、ストリングス、ダブ・エフェクトなどをあしらった、アブストラクト世代ならずとも食指が動くに違いない傑作。
(田中)
TREVA WHATEVA 『Music's Made Of Memories』 Ninja Tune(2005)
ニンジャ・チューンの〈陽〉の部分を担当するのが、キッチュなセンスでカラフルなブレイクビーツを使いこなすこの変人っぽい才人だ。スキントやグランド・セントラルからのリリースもあるだけに、実力は折り紙付き。盟友のMrスクラフともチョイ似です。
(池田)
PEST 『All Out Fall Out』 Ninja Tune(2005)
レーベルにおけるバンド編成の先人では、アップ・バッスル&アウトなんかもいたが、このペストはもっとジャム的な要素が強い集団だ。今作もトライバルなビートやエレクトロニカ、ファンクなど豊富なアイデアが次から次へと飛び出し、最後まで飽きさせない作りとなっている。
(池田)
SKALPEL 『Konfusion』 Ninja Tune(2005)
決してシャレではなく、本気でヨーロピアン・ジャズの真髄を深く抉ろうとしている点は、雑食集団のニンジャ中にあっても特筆モノだろう。重厚な雰囲気をベースに、そこはかとない哀愁を放つトランペットがまたシブすぎるジャズ・バンド。ダンディーなファンキーさにメロメロ。
(池田)
BLOCKHEAD 『Downtown Science』 Ninja Tune(2005)
エイソップ・ロックのプロデュースを手掛けたことで注目を浴びたNYのビートメイカーが、そのインスト・ブレイクビーツ道を極めたとされるアルバム。音圧やビートの組み方、ウワモノなど、細部に至るまでただならぬこだわりを感じさせる、職人気質の繊細な一枚だ。
(田中)
SUPER NUMERI 『The Welcome Table』 Ninja Tune(2005)
ポップ・リーヴァイやロカのメンバーを含む、14人編成のアヴァン・スペース・サイケデリア楽団。ハープやヴィオラ奏者なんかもいて、フリージャズともポスト・ロックともつかないオリジナルな音世界を展開。皆でお城に住んでるらしいニンジャの異端集団です。
(櫻井)
COLDCUT 『Sound Mirrors』 Ninja Tune(2006)
言わずと知れたニンジャの創始者による通算3作目。ジョン・スペンサーなどのビッグなゲスト・ヴォーカルをほぼ全曲に招き、レーベル・カラーの多彩さをそのまま反映したようなサウンドを展開したモンスター・アルバムだ。ロック勢とも堂々と渡り合う様はもはや貫禄!
(田中)