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第21回 ─ SMOOTH JAZZ

第21回 ─ SMOOTH JAZZ(4)

連載
Di(s)ctionary
公開
2007/12/20   20:00
ソース
『bounce』 293号(2007/11/25)
テキスト
文/馬場雅之

III  その後の流れと、現在のシーンにおけるスムース・ジャズの影響力

 スムース・ジャズが世間に認知されていくにつれて、カテゴライズの仕方もさまざまに広がっていくんだ。まぁ、もともとが明確に線引きができないものではあるからね。例えば、ベイビーフェイスのアルバムを聴いて、〈これはスムース・ジャズだ〉と捉える人がいても全然おかしくはない。滑らかで落ち着きのあるサウンドを作りはじめた頃からの作品は特にそう。ネオ・ソウル系のアーティストはスムース・ジャズ・シーンで人気があるけど、そのなかでもジル・スコットはトップ・クラスだ。マイク・フィリップスなど、スムース・ジャズ系プレイヤーがバックを務めているしね。また、ノラ・ジョーンズやシンプリー・レッドなどは、ジャジーでお洒落なコード進行の楽曲がスムース・ジャズ・シーンでも評価されている。ちなみに両者の作品は、ビルボードのコンテンポラリー・ジャズ・チャートで常に上位に立っているよ。そうそう、サンタナの伸びやかなギター・トーンやフュージョン的なフレーズはスムース・ジャズ・ファンから愛されているんだけど、極論としては、都会的なムードや爽やかなグルーヴ感を持つ音楽は、すべてスムース・ジャズとして解釈できる部分があるんだね。
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