II それでは実際に聴いてみよう! その2
ANITA BAKER 『Rapture』 Elektra(1986)
全体を包むジャジーな雰囲気とスムースな感触という要素を兼ね備えたこのアルバムは、クワイエット・ストーム系の名盤としても誉れ高いけど、スムース・ジャズ系のラジオ局においてはクラシックな一枚として扱われているんだ。いまもまったく魅力が色褪せない奇跡的な作品だね。
KENNY G 『Duotones』 Arista(1986)
メロウなソプラノ・サックスで一躍その名を轟かせた彼。 この大ヒット作で、ビルボードのコンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートで首位に輝いたんだ。本作におけるポップ・ フィーリング高めのブラコン的アプローチはスムース・ジャズの格好のサンプルと言えるかもしれない。
FOURPLAY 『Fourplay』 Warner Bros.(1991)
ボブ・ジェイムスやリー・リトナーなどフュージョン界のヴェテランたちが結成したバンドだ。メロディーとアンサンブルを重視したアレンジメントが聴けるこの初作には、90年代以降のスムース・ジャズの土台ともいえるサウンド・アプローチが存分に詰まっているんだよ。
BONEY JAMES & RICK BRAUN 『Shake It Up』 Warner Bros.(1999)
ランディ・クロフォードやアイズレーズなどとの共演後にデビューした人気サックス奏者。このリック・ブラウンとのコラボ作は、グローヴァー・ワシントンJrの影響大なメロウで都会的な雰囲気が濃厚に漂っているね。ゴキゲンなR&Bグルーヴが満載だ!
WILL DOWNING 『Sensual Journey』 GRP(2002)
R&Bシーンで活躍していた彼が、90年代半ばぐらいからスムース・ジャズ・シンガーとして認識されるようになった。やっぱりシルキー&スムースな歌声のせいかな。本作はスティーヴィー・ ワンダーのカヴァーからカシーフとの共作曲までムーディーな夜の匂いに満ちているね。
DAVE KOZ 『At The Movies』 Capitol(2007)
ステージでの抜群のエンターテイメント性が評判のサックス奏者。ファンキー&ソウルフルなプレイが彼の持ち味だけど、インディア・アリーらが参加したこの映画音楽カヴァー集でのロマンティックな面もまた魅力的。スムース・ジャズ・シーンを活性化させ続ける頼もしい存在だね。