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第7回 ─ ミー・アンド・マイ・ギャング

第7回 ─ ミー・アンド・マイ・ギャング(4)

連載
JAMES BROWN IS NOT DEAD
公開
2007/11/15   21:00
ソース
『bounce』 292号(2007/10/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

JBの素敵なアルバム紹介──(7)今月は子分たちの奮闘にも注目だ!


『I Can't Stand Myself When You Touch Me』 King/ユニバーサル(1968)
白眉はダップスを従えたシンプルな表題曲だけど、異常にソリッドな“Get It Together”などファンクはどれも逸曲揃い。ボビー・バードとデュエットしたオールディーズ調のバラードや、サミー・ロウ編曲のスタンダード、オルガン・ファンクのインストなどヴァラエティーも豊かで楽しい。JBにしては珍しく、アルバム単位での評価が高いだけのことはあるな。


『It's A Mother』 King/ユニバーサル(1969)
“Mother Popcorn”や“Mashed Potato Popcorn”などのダンス・ナンバーが盛りだくさんで、イキイキした躍動感に満ち溢れた人気作。このウキウキ感を生み出したのは、ソロも吹きまくるメイシオ・パーカーやフレッド・ウェズリーら打楽器的に名フレーズを連発するホーン隊の活躍だろう。プリンスからピチカート・ファイヴまで、ここからのネタ使用も膨大だよ。


『Superbad』 King/ユニバーサル(1971)
ダップスの演奏も含むバラバラな録音を疑似ライヴ仕様でまとめた超バッドな一枚! やはり3部構成の激烈アッパー・ファンクに仕上がった表題曲の放熱ぶりが凄まじくて、ブーツィー・コリンズの若々しい凄腕ベースと古株のジャボによるドラミングがグルーヴにガソリンを注ぎまくる様にブッ飛ばされるね!! ドス黒いブルース曲など後半のスロウも良い出来だ。

『The Next Step』 Fome/ポニーキャニオン(2002)
いきなり時代が飛ぶけど……子供たちに学校へ行くことの〈カッコ良さ〉を呼びかける“Killing Is Out, School Is In”では、ボビー・バードが20数年ぶりにJBと共演! JB夫人になったばかりのトミ・レイも大フィーチャーされていて、新旧の絆を活かした作りだとも言えるかな。なお、これが現時点でのJBの最新作であり、JBとボビーが絡んだ最後のアルバムでもある。