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第7回 ─ ミー・アンド・マイ・ギャング

第7回 ─ ミー・アンド・マイ・ギャング(2)

連載
JAMES BROWN IS NOT DEAD
公開
2007/11/15   21:00
ソース
『bounce』 292号(2007/10/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

〈ゲロンナの人〉じゃないぞ! 長年JBの相棒を務めたボビー・バードに注目だ!

 JBが〈ゲロッパの人〉なら、ボビー・バードはさしずめ〈ゲロンナの人〉ということになるか……という知名度すらないとしたら悲しいけど、JBの〈Sex Machine〉を聴いたことがある人なら、必ずボビーの声も聴いてるんだよ。そう、フックでJBが〈Get Up!〉と吠えた後に〈Get On Up〉と野太く合いの手を入れるのがボビーなんだな。

 彼とJBが出会ったのは、コソ泥を働いた16歳のJBがトコアという街の刑務所で過ごしていた時代、しかも〈塀〉を隔てて会話したのが最初らしい。そんなユルい刑務所があったのかどうかはさておき……披露するゴスペルの凄さに所内で〈ミュージック・ボックス〉と呼ばれていたJBと、すでにゴスペル・スターライターズなるグループを率いて街の評判だったボビーが互いの噂を聞きつけていたというのは事実だろうね。52年に仮出所したJBはボビーを誘い、グループごと引き込む形でスワニーズという新グループを結成する。後のフェイマス・フレイムズの原型だね。そこから始まったJBの歴史は、そのままボビーの歴史になっていく。さまざまな音楽的アイデアを繰り出すJBは自然にグループのリーダーになるんだけど、ボビーもそれを脇から支え、ファミリーが拡大しても不動のNo.2をキープし続けたんだよ。ソロ・シンガーとしてもJB関連のさまざまなレーベルからシングルをリリースし、70年には『I Need Help』(いまなお未CD化……)というアルバムも発表しているしね。なかでも著名な曲はエリック・B&ラキムの同名曲のネタとして知られる“I Know You Got Soul”かな。決して上手いシンガーとは言えないけど、若々しく感情を爆発させるダイナマイト・ヴォーカルは典型的なファンキー・ソウルを表現するのに打ってつけの歌声として愛されたんだ。私生活ではJBファミリーの歌姫だったヴィッキー・アンダーソンと結婚し、72年には夫婦で独立。以降はたまにJBと絡んだりもしながら、ヴィッキーやその娘であるカーリーン・アンダーソン(ヤング・ディサイプルズ)らも交えてツアーを行い、レア・グルーヴ時代以降のヨーロッパで人気を集めていったわけだ。こうなって改めて思うのは、JBの歌やステージングを真似たフォロワーのほとんどに何が足りなかったかってこと。やっぱボビー・バードが足りなかったんじゃないかな。
▼ボビー・ファミリーの作品。

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