Ⅱ では、実際に聴いてみよう その2
THE DOOBIE BROTHERS 『Stampede』 Warner Bros.(1975)
ここからバーバンクも後期に突入……でも馬に乗ってカウボーイ風! しかしカントリー・ロックじゃなくて、ベイエリア・ファンク的だよね? それもそのはず、スライ・ストーンと縁の深いオータムをワーナーは買収しているわけだから、イヤでも繋がってしまうんだ。
RY COODER 『Chicken Skin Music』 Reprise(1976)
ヴァン・ダイクによってオーヴァー・プロデュースされた1作目のほうがバーバンク的だけど、作品としてはこちらを聴いてほしい。ギャビーとの録音に触発されてか、今作は明るい陽の光みたいな雰囲気を纏っていて、ハワイアンやテックス・メックスを採り入れているよ。
細野晴臣 『泰安洋行』 PANAM/クラウン(1976)
卵が先か鶏が先かって話になるけど、今作はあきらかに『Discover America』を聴いて作られたもの。でも、これを聴いたヴァン・ダイクが凄く驚くわけ。僕はこれを聴いて〈Discover~〉が好きになった。今作で免疫をつけたら、ハードなバーバンクものもイケるようになると思います。
LITTLE FEAT 『Time Loves A Hero』 Warner Bros.(1977)
別掲のドゥービーと同じく、第2世代が作ったファンキーな作品。ローウェル・ジョージのスライド・ギターも影を潜め、AORになる直前の、本来の彼らから次に行くという時期に作られたマニアックな盤。だけど、内容は抜群に良いのでチェックしてみてください。

LEON REDBONE 『Champagne Charlie』 Warner Bros.(1978)
酔いどれ吟遊詩人(僕は下戸なんじゃないかって思ってるけど)。この人はいまでもエニー・オールド・タイムみたいなコンセプトのもと、ノスタルジック紳士を気取っている。ただ、ハリウッド的な感覚が強く、古臭いだけじゃなくてモダンなところもあるんだ。
RANDY NEWMAN 『Ragtime』 Elektra(1981)
この人はインストが良いです。僕は彼の声が好きじゃない。だから、あえてこのサントラを選びました。とにかく、こんなに美しいメロディーを書く人はそういません。バート・バカラックやミシェル・ルグランなど映画音楽界の巨匠と比肩する才能だと思いますよ。