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第125回 ─ 90年代初頭、レゲエを学ぶために2人のサムライが海を渡った……

第125回 ─ 90年代初頭、レゲエを学ぶために2人のサムライが海を渡った……(7)

連載
360°
公開
2007/06/28   18:00
ソース
『bounce』 288号(2007/6/25)
テキスト
文/岡部 徳枝

長い旅を終えて……

 92年から4年間滞在した2度目のNYでは、コネチカットやクイーンズ、マイアミ、オハイオなどの単独ツアーも敢行し、精力的なライヴ活動を展開した2人だが、合わせて5年の海外修行を終える頃には、〈ジャマイカ人になりたい〉という当初とは別の想いが芽生えはじめる。「みんなはジャマイカ人であることに誇りを持っとる。じゃあ、俺たちはどこから来たんだ? そう考えるようになった」(ACKEE)、「海外に長くいたことが、逆に日本人としてのアイデンティティーに目覚めさせたっていうことだね」(SALTFISH)。95年に正式帰国。NY~ジャマイカで鍛錬したレゲエ魂と日本を重んじる大和魂を胸に、彼らは新たなる地、日本を拠点にレゲエを広めていくわけだが、その後の活躍はご存知のとおり。