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第4回 ─ リヴィング・イン・アフリカ

第4回 ─ リヴィング・イン・アフリカ(4)

連載
JAMES BROWN IS NOT DEAD
公開
2007/06/21   12:00
更新
2007/06/21   17:58
ソース
『bounce』 287号(2007/5/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

JBの素敵なアルバム紹介──(4)新作まで出て順番がメチャクチャだ!


『Cold Sweat』 King/ユニバーサル(1967)
ジャケに躍る〈ALL NEW〉云々という惹句に反して、数年前に録音されたスタンダード・カヴァーなどが占める、当時よくあった作りの一枚。ただ、表題曲だけは最高にプリミティヴなファンキー・ソウルだから困るよね。パーカッシヴな展開やメイシオ・パーカーのサックスがフェラにヒントを与えたか? 

『Sex Machine』 King/ユニバーサル(1970)
歓声などを加えた疑似ライヴのスタジオ録音と、前年のオーガスタにおけるショウの模様を収めたライヴ音源から成る傑作。後者も悪いわけないが、注目はキャットフィッシュ&ブーツィーのコリンズ兄弟を擁するオリジナルJB'sの弾力性に富んだ演奏が跳ね回るスタジオ曲だろうね。言うまでもなく“(Get Up I Feel Like Being A)Sex Machine”もここに収録!!


『Funk Power 1970 : A Brand New Thang』 Polydor
ナズのネタ使用で再脚光を浴びた“Get Up, Get Into It, Get Involved”、駆け足ファンクの“Superbad”など、オリジナルJB'sがバックを担った楽曲を集大成した超マストな編集盤。特にアフリカ体験後の録音となる“Soul Power”(の12分ヴァージョン!)はアフロビートに通じる執拗なカッティングなど、反復と反復のせめぎ合いが反復する異形のリズム構成が凄絶だ。 

『Family Affair』 Brownstone/コロムビア(2007)
断続的にJBと関わってきたヘンリー・ストーン(TKの設立者)仕切りの96~97年録音盤が登場した。エネルギッシュな歌はバックが打ち込みでも意に介さず、正調のゴスペル(!)やボビー・バードとのデュエットを披露。愛娘たちの微妙なソロ曲やストーン絡みの60年曲“Mashed Potatoes”も貴重だ。新作が届くくらいだから、やっぱJBは生きてるんだね。