THE ASSOCIATION 『Birthday』 Warner Bros.(1968)
数々のヒット曲を放ったソフト・ロックの代名詞的なバンドが、4作目にして辿り着いた音楽的頂点の記録。ため息が出るほど美しいハーモニーとポップなメロディー、そしてボーンズ・ハウのプロデュースによる夢見心地サウンドには誰もが心奪われるに違いない。
SALT WATER TAFFY 『Finders Keepers』 Buddha(1968)
大人気のタイトル曲をはじめ、ポップに弾けるメロディーをバブルガム風やソウル風、サイケ風など、多彩な味付けで楽しませてくれる愉快な一枚。洗練された中にも無邪気さが見え隠れする本作には、〈サンシャイン・ポップ〉という言葉がよく似合う。
THE FOUR KING COUSINS 『Introducing...』 Capitol/El(1968)
ジャケットからしてキマっている女性コーラスものの逸品。定番であるビートルズやバート・バカラックのカヴァーはもちろん、ビーチ・ボーイズの“God Only Knows”やロジャー・ニコルズまでを麗しいハーモニーで聴かせてくれるのだからたまらない。
THE BEACH BOYS 『Friends』 Capitol(1968)
ロック史に燦然と輝く名盤『Pet Sounds』の2年後に発表された本作は、ブライアン・ウィルソン主導の徹底したサウンド主義から脱却した、ビーチ・ボーイズ史上もっともソフト・ロック的な魅力溢れる一枚に仕上がっている。リラックスした浮遊感が実に心地良い。
THE MUTUAL UNDERSTANDING 『In Wonderland』 Nimbus 9(1968)
2005年に初CD化されたカナダ産ソフト・ロックの激レア盤にして、〈超〉がつくほどの秀作。洗練を極めたゴージャスなサウンドや美しすぎるハーモニーなど、ここまで理想的なソフト・ロック像を体現しているグループもそうはいない。全員必聴!
THE 5TH DIMENSION 『The Magic Garden』 Buddha/Sony BMG(1968)
〈ソウルmeetsソフト・ロック〉の代表的なアルバムがこれ。ジミー・ウェッブが全面的に制作に関与した本作は、華麗なストリングスの中で弾けるポップなメロディーとスウィートなソウル・フィーリングが絶妙に溶け合った魅惑の一枚だ。