プラグを抜いて、腰掛けて、いい音楽があれば最高さ!! 数々の名演と名場面を生み出し、音楽シーンに新たな価値観さえももたらした〈MTV Unplugged〉。ここでは過去の名作と最新の注目作を紹介しよう……そろそろプラグを抜いてくれないか?
アンプラグド、つまりプラグを抜いた状態。いまやアコースティック・セットを意味する言葉として定着していますが、そういう状況を作り出したのがMTVの人気番組〈MTV Unplugged〉です。初回の放送は89年11月。当初はシンガー・ソングライターのジュールズ・シアーをホストに、彼やゲストがアコースティック・ギターやピアノで演奏するという趣向の番組でしたが、91年から出演アーティストを前面に出した現在の形態になり、アンプも導入されるなど、〈通常とは異なるパフォーマンスを見せるアコースティック寄りのセット〉を旨とする看板番組へと成長していきます。
ここから最初に誕生したCDアルバムはポール・マッカートニーの『Unplugged(Official Bootleg)』(91年)。その後、エリック・クラプトンやマライア・キャリーの〈Unplugged〉盤が大ヒットを記録(前者はグラミー受賞、後者からは“I'll Be There”が全米No.1に)し、大御所や新進アーティストがこぞって番組に登場を果たすことに。スティング、エアロスミス、REM、オアシス、LLクールJ、パール・ジャム、エリカ・バドゥなどなど……100組以上の錚々たるアーティストが出演しています。うち30組以上がCDリリースにまで発展し、下で紹介したほかにもトニー・ベネットやブライアン・アダムス、アップタウン・オールスターズ(メアリーJ・ブライジ、ジョデシィら)らが〈Unplugged〉盤を残しています。
現在は本国USのみならず世界各国のMTVが独自に番組を製作しており、一時休止していた本国のMTVもアリシア・キーズの登場をきっかけに再開する模様。今後も期待できそうですね。(編集部)