FUJI ROCK FESTIVALの一つの名物になりつつあるのが、新人バンドの登竜門〈ROOKIE A GO-GO〉。昨年からじわじわと話題を集め、今年になってブレイクした感のあるサンボマスター、ロック好きヤングたちには既に御馴染みのASIAN KUNG-FU GENERATIONも去年はこのステージに登場している(ちなみに、この2バンドは今年RED MARQUEEに出演)。今年もイキのいいアーティストが揃っているこのステージをサクっと紹介していきます。
まずは、Polaris、bonobosらに代表される〈ダブ・ポップ・バンド〉の新鋭として注目されているPOMERANIANS。フリッパーズ・ギターのトリビュート盤にも参加している彼らが先頃発売したファースト・アルバム『Dig THE Slack MUSIC!』は、甘めのヴォーカルとうねるベースの相性が抜群。実は長いバンドのキャリアが全てぶち込まれた完成度の高さと言えるのでは。
山本精一も認めた京都の才能、FLUIDはフォーク・インプロージョンやラングフィッシュら、海外アーティストとの共演経験を持つ。〈ポスト・パンク〉や〈ネオ・ニューウェイヴ〉と呼ばれるシーンと微妙に距離を取りつつも、湧き出るエモーションを隠すことなく披露する彼らの音楽は、まさしく〈今の音〉。7月21日にファースト・アルバム『SCIENCE FICTION OF NONE』が発売されているのでそちらも要チェックです!
そして、バンドなのに〈杉浦茂の再来〉を名乗るSAKEROCKは、大穴に見えて大本命。フロントマン、ハマケンの空回りするMCと、演奏力に裏打ちされた構築力のある楽曲のアンバランスさは、一度見るとハマることまちがい無し! bounce.comのインタビューも必見。
ほかにも、タワーレコードのインディーズ・チャート1位を奪取した、うたごごろあるブラス・ロック・バンドEmpty Black Box、外道のトリビュート・アルバムに参加した札幌の〈泣きロックバンド〉THE HOMESICKS、ユーモアをまといながらも毎回熱いステージを披露してくれる髭、テンションとキャラクターで観客を圧倒するガレージ・バンド、ソープランド揉美山……と、全ての出演バンドを紹介することはここではできないのですが、それぞれジャンルは違えど、ライヴのポテンシャルが高いアーティストばかり。FUJI ROCK FESTIVAL 04のオフィシャルサイトにて、〈ROOKIE A GO-GO〉全出演アーティストの楽曲試聴が実施されているので、まずはそちらへ駆け足でゴー! ちなみにこのステージは無料開放しているため、チケットがなくても入場は可!です。