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第19回 ─ ゆるゆるディープ・サンフランシスコ

第19回 ─ ゆるゆるディープ・サンフランシスコ(2)

連載
Discographic  
公開
2003/10/23   12:00
更新
2003/10/23   16:41
ソース
『bounce』 247号(2003/9/25)
テキスト
文/青木 正之、高橋 玲子、出嶌 孝次、堀内 幸江

これがド定番! ゆるゆるディスクを紹介 その1

DJ GARTH 『San Francisco Sessions v.3』 Om(2000)
この号が出るころには初来日ツアーも無事済ませているはずのガース。2枚目のミックスCDである本作も、これぞベイエリア!な素晴らしいセンスを貫いてますますユルく深く、そしてダーク。ホアン・トリップやアフロ・ミスティック、トム&ジョイスなどわりとメジャーな選曲をこんなに暗く聴かせる手腕に脱帽。(高橋)

MARQUES WYATT 『For Those Who Like To Get Down』 Om(2003)
オムの看板アーティストのひとり、マーカス・ワイアットのミックスCD。ブレイズをはじめ、JazztronikやCLUE-L GRAND ORCHESTRAなど、日本人クリエイターの作品もフィーチャー。王道ディープ・ハウスからジャズ系まで、バランスの良さとセンスが光る内容で聴き応えあり。(堀内)

DOC MARTIN 『Sounds You Can Feel...』 Om(2000)
ディープ・ハウスはもちろんディスコ、ダブ、エレクトロなど、ハウスのいくつもある側面を、アンダーグラウンドな姿勢で表現するドック・マーティン。わかりやすい派手な盛り上がりはないが、淡々としたなかに潜むグルーヴはヤミツキ度数高め。西海岸の重鎮らしい貫禄のミックス!(青木)

H-FOUNDATION 『Environments』 Soma(2003)
サンフランシスコをベースに活動する人気ユニットのデビュー・アルバムは、ダビーな風味とプログレッシヴなスタイルが融合し、彼らの持つ独特の旨味が全体に染み渡った傑作。ダウンテンポも織り交ぜながら、スペイシー&ファンキーに展開されるハウス・トラックはクセになる!(青木)

MARK FARINA 『Connect』 Om(2002)
〈Mashroom Jazz〉シリーズで名を馳せたマーク・ファリーナの、オムからは通算5枚目となるミックス・アルバム。この時期彼が得意としたラテンで始まり、パーカッシヴなトラックの中盤を経て以降は暗さ追求。当時のサンフランシスコのトレンドを象徴するような完璧なセットを体験できる一枚。(高橋)

KASKADE 『It's You, Its Me』 Om(2003)
キャッチーなヴォーカル・トラックが満載された、カスケードのファースト・アルバム。適度な高揚感とオーガニックなサウンドを軸に、非常に聴きやすくすんなりと耳に入ってくる心地良さが特徴。西海岸産の作品に多い、何時間でも聴いていられそうな音の作りで、ついついリピートしてしまいそう。(青木)

AFRO MYSTIK 『Morphology』 Om(2003)
オムのオーナーであるDJフルードが率いる4人組ユニット、アフロ・ミスティックのセカンド・アルバム。コズミックなブレイクビーツで幕を開ける本作は、アフロ、ラテン、ブラジル音楽をハウス・ミュージックとフュージョンし、ライヴ・フィーリングたっぷりに仕上げた、オムの作品中でもディープな仕上がり。(青木)