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第1回 ─ 郷愁のアメリカン・スタンダード・ポップス

第1回 ─ 郷愁のアメリカン・スタンダード・ポップス(3)

連載
鈴木惣一朗の貝がらラジオ
公開
2003/05/15   13:00
更新
2003/05/15   17:48
テキスト
文/bounce編集部

そんななかでカントリー界ではウィリー・ネルソンによるスタンダード集『Stardust』なんてアルバムもあるんです。これはウィリーの初めてヒットした作品でもあるんですが、ではそのなかから“Georgia On My Mind”を聴いて下さい♪♪

このアルバムは、ブッカーT・ジョーンズがプロデュースを担当し、ホーギーのカヴァーをやらせてるという、なにがなんだかよくわからない内容(笑)。でも、当時の〈アメリカを再発見しよう〉という動きにのって、本作は大ヒットを記録しました。アメリカがもう一度自国の良さを噛みしめる材料として、スタンダードに耳を傾けたんですね……。まあ、スタンダード・ポップスは正直古臭い(笑)。でも僕はそれを聴くとなぜかドキドキするんです。目の前でなにかスゴイことが起こってるのに、絶対手が届かない感じ。そこになにか永遠のものを感じるし、いつまでも曲の鮮度が落ちない理由だと思うのですが、みなさんはいかがお感じになりましたか?というわけで、お相手は私、鈴木惣一朗がお送りしました。来月もお楽しみに~!  

鈴木惣一朗

WORLD STANDARDとして活動するかたわら、ノアルイズマーロンタイツのメンバーとしても活躍するなど、エレクトロニカからルーツ・ミュージックまで幅広い音楽性を発揮する音楽家。身近な名盤を紹介した「ワールド・スタンダード・ポップ」など著作も手掛け、その活動は多岐に渡る。4月10日にはヴィクセル・ガーランドとの共作『The Isle』(Pヴァイン)がリリース。みんなで聴こう!!