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第11回 ─ プロレスLOVE

闘いのドラマを彩ったファイティング・ミュージックの数々 その3

連載
Discographic  
公開
2003/02/20   11:00
更新
2003/02/20   17:24
ソース
『bounce』 239号(2002/12/25)
テキスト
文/石田 靖博、卯之田 吉晴、出嶌 孝次

CROWN 28
『CROWN 28』 Pヴァイン(2002)

そもそもは大日本プロレスに所属する大黒坊弁慶のテーマ曲“弁慶”のために生まれたユニット。世間の大半は信じていないが本人たちはプロレスラーであると固く主張。(出嶌)

ROCKY III
『Soundtrack』 EMI(1982)

昭和プロレス世代には新日時代の活躍(猪木の失神事件を含む)で、アメプロ世代にはWCWやWWEでの活躍で、どっちにしろ英雄であるハルク・ホーガンがかつて入場テーマ曲にしていたサヴァイヴァーの“Eye Of The Tiger”を収録。なお、ホーガンは映画本編にも出演。(石田)


LILIAN GARCIA
『Shout』 Universal(2002)

WWEが誇る美人リング・アナウンサーで、試合前には毎回この人が国家を斉唱するというほどの美声の持ち主。ということでついに歌手デビューを果たしました。アルバムも出る予定です。(卯之田)

FATBOY SLIM
『Halfway Between The Gutter & The Stars』 Skint(2001)

大学ラグビー出身という、新日本には珍しい大型レスラーで、棚橋弘至(祈復帰!)との〈タナケン〉コンビ(現在はノー・フィアー加入希望)でもお馴染み鈴木健想の入場曲“Ya Mama”収録。髪型やタイツも新日っぽくないけど選曲も個性的ですな。(石田)

PUFF DADDY & THE FAMILY
『No Way Out』 Bad Boy/Arista(1997)

〈アイム・チョーノ!〉のキメ台詞で有名な蝶野正洋のテーマ曲は複数の曲をコラージュしている凝ったものだが、前奏部分で流れるのが、このアルバムのイントロ“No Way Out(Intro)”……ボスの登場感を見事に表現する、的を射た選曲だ。(出嶌)

Rhymester
『ウワサの真相』 NEXT LEVEL/キューン(2001)

パンクラス所属の國奥麒樹真はM.O.Pやウータン・クランを入場曲に用いてきたヒップホップ好き。一時は“WALK ON~HEY DJ JIN Pt. 2”も使用。格闘技に造詣が深いDJ JINならではのリリックも熱い!!(出嶌)


新日本プロレスリング30周年記念 超戦士の聖奏 WOOD BELL(2002)
こちらの血中格闘濃度をたやすく上げてしまうアントニオ猪木の“炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~”はもちろん、いまは息子のほうが有名な坂口征二会長の“燃えよ荒鷲”などオールド・スクールの名曲から、長州力の“パワーホール”といったミドルもの、さらには近年のnWoまで、新日本プロレス30年の軌跡が簡単に掴める定番のCD3枚組だ!(出嶌)

SUPER STUPID
『What A Hells Goin' On』 ソニー(1996)

図らずも日本一有名なレスラーになってしまった棚橋弘至の入場曲“DO IT MYSELF”を収録。いっそ事件をネタにするぐらいケレン味を増して帰ってきてほしいね。猪木も〈馬鹿になれ〉と言ってるしな。それでSUPER STUPIDなの?(出嶌)

EUROPE
『The Final Countdown』 Epic(1986)

いまや全日本プロレスの社長である武藤敬司が〈スペース・ローン・ウルフ〉と名乗っていた時期の入場テーマが、ここに収められた“The Final Countdown”。こういう曲がイチバンですよ。(出嶌)