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第11回 ─ プロレスLOVE

闘いのドラマを彩ったファイティング・ミュージックの数々 その2

連載
Discographic  
公開
2003/02/20   11:00
更新
2003/02/20   17:24
ソース
『bounce』 239号(2002/12/25)
テキスト
文/石田 靖博、卯之田 吉晴、出嶌 孝次

WWE ANTHOLOGY Koch/ビクター(2002)
全米最強のプロレス/スポーツ・エンターテイメント団体、WWE(旧WWF)。ドラマのようなカメラワークとストーリー展開、会場ではどデカい花火が打ち上がり、スーパースター(レスラーをそう呼ぶ)たちのマイク・パフォーマンスとファンのレスポンスが繰り広げられる。そんな演出に欠かせないのが彼らの入場テーマ曲であり、本作はその歴史を総括すべく出された集大成ベスト盤。全86曲、CD3枚組。ファンならずとも激マスト!(卯之田)

DARUDE
『Before The Storm』 Neo(2001)

桜庭を2度破り、そのアグレッシヴな打撃で現在PRIDEミドル級無敵のチャンプとして君臨するヴァンダレイ・シウバの入場曲“Sandst-orm”収録。高揚感を煽る曲調と入場の様子も異様にマッチしており、現在入場曲人気No.1!!(石田)

OVER THE TOP
『Soundtrack』 Columbia(1987)

スタローン主演でヒットしたアームレスリング映画のサントラ。ファイティング・スピリットを燃やす熱い名曲満載で、サミー・ヘイガーの“Winners Take It All”はスコット・ノートンらのテーマ曲としてあまりにも有名。さらにジョルジオ・モロダー(!!)による名曲“The Fight”はマサ斎藤の入場テーマだ。ちなみにマサの決め技は〈監獄ロック〉という……。(出嶌)

ROCKY 4
『Soundtrack』 Scotti Bros.(1986)

先日の〈PRIDE 23〉にて、因縁の田村潔司による介錯のもと、見事に引退を果たした高田延彦の入場曲“Training Montage”、そして日本人唯一のアブダビ・コンバット優勝者にしてGRABAKAのボス、菊田早苗の入場曲“Hearts On Fire”を収録。(石田)

Otoha
『OtohaCD Volume 1』 DREAM MACHINE(2002)

レスラーとは違う意味で肉体派の乙葉は、新日本プロレスの〈ファイティング・ガール〉。ボブ・サップとの寸劇もこなしつつ蝶野ファンだそうで。(出嶌)

WWF FORCEABLE ENTRY Columbia(2002)
WWFサウンドの定番ともいえるハード・ロック、ヘヴィー・ロック系のテーマ曲を集めた最新盤。リンプ・ビズキット、マリリン・マンソン、クリードといった豪華なアーティストが大挙登場し、現在のWWF(現WWE)の勢いを象徴する強力な内容となっている。(卯之田)

WWF AGGRESSION Priority(2000)
WWFレスラーの入場テーマ曲を何とラップ・アクトらがカヴァーした番外編ともいえる作品。ランDMC、スヌープ・ドッグといった大物アーティストが多数集結し、ヒップホップ・コンピとしても楽しめる一枚だ。(卯之田)

FOZZY
『Happenstance』 Megaforce/ビクター(2002)

WWEの〈Y2J〉ことクリス・ジェリコの本気(と書いてMSGな)バンド。リング上では小狡いキャラが持ち味のジェリコだが、音楽は直球勝負! 王道メタル・サウンドとリング上の口撃で鍛えたハイトーン・ヴォーカルが最高!(出嶌)


WCW MAYHEM THE MUSIC Tommy Boy(1999)
2002年に待望の初来日を果たしたゴールドバーグを擁し、一時はWWFに比肩するほどの勢いを得ていたWCW(現在は崩壊)のイメージ音楽集。ヘヴィー・ロックやヒップホップ曲が荒々しく並ぶなか、カート・ヘニング(レスラーです)による素人臭いカントリー曲が笑える。(出嶌)