ロックの殿堂〈The Rock and Roll Hall of Fame〉。今年はBLACK SABBATH、BLONDIE、MILES DAVIS、SEX PISTOLSら
ロックの殿堂〈ロックンロール・ホール・オブ・フェイム〉の式典が2月13日、ニューヨークにて行われた。デビュー作発表から25年以上経過していることが最低条件だというこの称号、今回殿堂入りしたのは、ヘヴィー・メタル界の重鎮ブラック・サバス、ニューウェイヴ歌姫デボラ・ハリーのブロンディー、ジャズ界よりマイルス・デイヴィス、70年代にサザン・ロックの代名詞的バンドとして活躍したレイナード・スキナード、アルバム『Never Mind Bollocks』一枚でパンク・ムーヴメントの寵児となったセックス・ピストルズ、そしてA&Mレコードの設立者であるハーブ・アルパート&ジェリー・モスの6組。
〈Billboard.com〉の報によると、式典冒頭には今年1月に他界したウィルソン・ピケットの追悼が行われ、ソロモン・バーク、リーラ・ジェイムスらが “Land of 1,000 Dances”ほか彼の代表曲をカヴァー。今夏のサマソニ出演も決定したメタリカがブラック・サバスの楽曲をカヴァーし盛り上げたほか、バンド名の所有権を巡るメンバー間トラブルに悩むブロンディの面々は“Rapture”などヒット曲を披露した模様だ。そのほかハービー・ハンコックがマイルス・デイヴィスの殿堂入りに関連してマーカス・ミラー、マイク・スターン、ジャック・ディジョネットなどとともにマイルスの楽曲“In A Silent Way”、“Tutu”、“Jean Pierre”を演奏。終局にはエルヴィス・コステロ、アラン・トゥーサン、ザ・バンドのロビー・ロバートソンらにより台風カトリーナ被害を受け、ニューオーリンズへ敬意を表す演奏が行われた。また事前に各メディアで報じられていた通り、賞に批判的だったセックス・ピストルズのジョン・ライドンは欠席した。