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インタビュー

熊本マリ 

知られざる名匠・奥村一のピアノ作品集をリリース



近年は大澤寿人を初め、歴史の中に埋もれてしまった日本人作曲家の再発見が続いているが、ピアニストの熊本マリが関心を持ったのは奥村一(おくむら・はじめ、1925~1994)である。

「イギリスでシューラ・チェルカスキーさんのアンコール特集のLPを聴きました。それがとても素晴らしい編曲で、いったい誰がこの編曲をしたんだろうと気 になって仕方がなかった。私は日本人なのに、外国人の演奏家に、その素晴らしい編曲を教えられるなんて、という気持ちもありました。その後調べていった ら、奥村一さんの編曲作品であることが分かりました。それからはその楽譜探し。それが難航しましたね。絶版になっているものが多く、いろいろなところを探 し続けました」


その調査の努力が実って、奥村のピアノ編曲作品だけでなく、彼が書いた《ソナチネ》、《日本の初春(フルート、チェロ、ピアノのための三重奏曲)》などの 楽譜を見つけることが出来た。チェルカスキーが演奏していたのは《ピアノによる日本の民謡(全22曲)》の中の作品であることも分かった。

「日本の民謡、メロディと言っても、とても多彩であることが分かる曲集です。また意外にリズミカルな部分も多い。奥村さんの編曲は、そのオリジナルの良さ を失わないように丁寧に編曲されているし、ピアノでもとても弾きやすいように考えられています。もっと多くの人に知って頂きたいという気持ちで録音に取り 組みました」

奥村一はピアニストを志し、東京音楽学校に入学。そして陸軍戸山学校に入隊し、戦後は長門美保などオペラ歌手の伴奏者としても活躍した。吹奏楽の分野でも 数多くの作品を残しており、むしろ吹奏楽関係者にとっては親しい名前かもしれない。同学年に芥川也寸志、斎藤高順(小津映画の音楽を書いたことで有名)が 居た。

「ヨーロッパでは自国のメロディを使って作曲、編曲をするのは当たり前のこと。それが日本では、日本のメロディを使うのはどこか照れくさいのか、あるいは アカデミックではないと考えられるのか、とても少ないのが残念です」と熊本。今後は彼女得意のモンポウなどと共に、奥村作品を幅広く紹介したいと考えてい るそうだ。


LIVE INFORMATION
『熊本マリピアノコンサート「奥村一の世界~クラシックの名曲とともに」』
4/12(木)19:00 会場:横浜みなとみらい(小)
『熊本マリデビュー25周年「日本の心、日本のメロディー」リリース記念コンサート 』
5/15(火) 19:00 会場:サントリーホール ブルーローズ

http://marikumamoto.com/

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